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投稿日: 2023.06.06 06:45
更新日: 2023.06.05 20:29

セバスチャン・ローブ×ランチア・デルタ! 往年の名カラー復刻で新時代へ/WorldRX開幕戦


ラリー/WRC | セバスチャン・ローブ×ランチア・デルタ! 往年の名カラー復刻で新時代へ/WorldRX開幕戦

「なぜなら、これは僕が慣れ親しんできたものとはまったく異なるクルマだからね」と続けたエクストリームEの世界王者でもあるローブ。

「フロントにひとつ、リヤにもひとつと双方にモーターを備えるが、その間には前後に走る縦方向のシャフトがないんだ」

 そのあたりは「ドライビングを続けるうちに適切な設定を見つける必要があるだろうね」と語ったローブだが、新生“エレクトリック”デルタのデビュー戦となる開幕ラウンドでは、慎重な見通しも口にした。

「紙の上では、このデルタEvo-e RXは非常に優れているように見える。コンパクトで重量バランスも良いからね。それができるかどうかは今日はなんとも言えないが、目標は明らかに最前線で戦うことだ。今週末はどこで戦えるのか楽しみだよ」

 そう語ったローブは、初日のヒート1からかつてWRC時代に覇を競ったマーカス・グロンホルムの子息、ニクラス(PWR RX1e)とサイド・バイ・サイド、幾度も前後を入れ替えての白熱バトルを演じてみせる。

「グリップ感は驚くほど良かった。1周目のターン4で底打ちし、そこから少し慎重になりすぎたけど、それでも“Mr.ローブ”との接近戦は楽しかったよ。そして今回は“グロンホルム”がトップに立ったんだ!」と、父の仇敵に勝利して興奮気味のニクラス。

 一方のローブも「フリー走行の後、ジョーカーラップ中に壁の向こうにマシンが見えるだろうと思っていたが、実際には何も見えななかった。ニクラスが右側から来ることは分かっていたが、いつ来るかは分からなかったからブレーキングをできるだけ遅らせた。でも、結果的には少し遅すぎたようだね……」と、デルタでのバトルを満喫した。

 しかし、その後のスーパーポールから翌日のセミファイナル、そしてファイナルと、圧倒的な強さを発揮したのはクリストファーソンで、土曜4つのヒートと日曜のセッションすべてを制覇する“パーフェクト”を達成し、自身のシリーズ6冠に向け、当然の如くWorldRX通算36勝目を手にした。

「僕らは冬の間も良い仕事をしてきたから、その結果を示すことができて素晴らしい気分だよ」と語った絶対王者。

「この場所は驚きの連続で、ここで勝つためには非常に多くの課題を克服する必要がある。すべてをコントロールできたと思った瞬間に、天候と路面状況がすぐさま変化するんだ」と、宿敵ケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)を下したクリストファーソン。

 続く2023年のWorldRX第2戦は、こちらもおなじみノルウェーのヘルで6月17~18日に争われる。

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続く2023年のWorldRX第2戦は、こちらもおなじみノルウェーのヘルで6月17~18日に争われる


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