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投稿日: 2024.07.14 04:25
更新日: 2024.07.14 05:16

小林可夢偉がポール獲得。トヨタ、10年ぶりのWECサンパウロでフロントロウ独占【第5戦予選レポート】


ル・マン/WEC | 小林可夢偉がポール獲得。トヨタ、10年ぶりのWECサンパウロでフロントロウ独占【第5戦予選レポート】

 ハイパーカークラスの予選は定刻から3分おくれで開始された。こちらも12分間の予選で上位10台のハイパーポール進出車を決めるシュートアウト・セッションとなる。

 7号車トヨタを先頭にコースインした19台のマシンのなかで真っ先にアタックに入ったのは、可夢偉がドライブする7号車で1分24秒524が最初のターゲットタイムとなった。これをセバスチャン・ブエミ駆る8号車トヨタが上回り、ポルシェ、キャデラック、フェラーリ勢も続いていく。

 可夢偉は連続アタックで1分23秒426へとタイムを伸ばすが、直後にカラム・アイロットの12号車ポルシェがこれを上回ってトップに。さらに、3番手タイムを記録していた5号車ポルシェがタイムを更新し12号車を逆転。マット・キャンベルが記録した1分23秒263が予選セッションの最速タイムとなった。

 ハイパーポール進出のボーダーラインでは、ライバルがミディアムタイヤでスタートするなか、ハードからミディアムに履き替えた20号車BMWが終盤に10番手に食い込み、直前までこの座にいた36号車アルピーヌをトップ10圏外に追い出している。その後20号車はさらにタイムを更新し8番手まで順位を上げてみせた。

 ハイパーポールには、ポルシェの5号車、12号車、38号車、6号車とトヨタ7号車&8号車、フェラーリの51号車と50号車にキャデラック2号車とBMWの20号車を加えた計10台が進出。この最終予選でもトヨタ勢が最初にアタックに入り、可夢偉が1分23秒140のターゲットを設定する。

 直後からライバルたちが1分23秒台のタイムで続々とフィニッシュラインを超えていくが、いずれも7号車のタイムを上回ることができない。さらに、アタックを遅らせ8番手にとどまっていたブエミの8号車が1分23秒262を記録し、1分23秒331というタイムで2番手につけていた5号車ポルシェを逆転。これでトヨタのワン・ツーとなった。

 上位陣はここから動かずトヨタ、トヨタ、ポルシェのトップ3に。4番手に2号車キャデラックが入り、選手権リーダーのアンドレ・ロッテラー組6号車ポルシェが5番手。ル・マンウイナーの50号車フェラーリが6番手につけ、ハーツ・チーム・JOTAの12号車と38号車ポルシェが4列目に並んだ。9番手は51号車フェラーリでここまでが1分23秒台に入ったが、10番手となったBMWもトップの7号車の1秒以内につけている。

 引き続き接戦が予想されるWEC第5戦サンパウロの決勝レースは、14日日曜の11時30分(日本時間23時30分)に6時間レースのスタートが切られる予定だ。

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