2016年から、ヨーロッパ最大規模のGT3カーレースであるブランパンGTシリーズに参戦している高星明誠。ニッサンGTアカデミー・チームRJNのGT-RニスモGT3を駆ってすでにスプリント開幕戦のミサノ、耐久開幕戦のモンツァを終えたが、日本のファンに向け、モンツァで近況を聞いた。

●まだ激しいバトルは感じていない

──ブランパンGTのスプリント、耐久と両シリーズへの参戦ということで、とても忙しいシーズンになりますが、日本から毎ラウンド通っているのですか?
高星明誠(以下高星):今シーズンは生活の拠点をイギリスに移して、メカニックと一緒にRJNのファクトリーの近くに住んでいます。じつは英語はまだあまり話せないのですが、レースが忙しくて、語学学校には少し落ち着いたら通う予定です。レースを重ねるごとにチームともっとコミュニケーションを取れるように頑張りたいと思っています。

──昨シーズン、同様にヨーロッパで戦ってブランパン耐久のチャンピオンに輝いた千代勝正選手からは、先輩としてレースへのアドバイスはもらいましたか?
高星:特にそれは必要ないと思っていますし、千代さんからもあえて何も聞いていません。ただ、イミグレーション(出入国審査)の通りかたなどを教えてもらいました(笑)。

ブランパンGTシリーズで戦う高星明誠。ルーカス・オルドネス、アレックス・バンコムとともにインタビューを受ける
ブランパンGTシリーズで戦う高星明誠。ルーカス・オルドネス、アレックス・バンコムとともにインタビューを受ける
──ブランパンは激しいバトルが有名ですが、両シリーズの開幕戦を終えて、ヨーロッパのGTレースをどう感じましたか?
高星:偶然なのか、僕のスティントのときにはラッキーだったのか、ドライブしている分には映像で見るような激しいバトルは特に感じませんでしたね。

──スーパーGTではかなりグリップが高いタイヤを使っていたと思いますが、同じGT3カーとはいえ、ピレリのワンメイク用のタイヤとは走りかたなども違うのでしょうか?
高星:日本では『タイヤ戦争』と言われるくらい各タイヤメーカーが必死でタイヤの研究、開発をしています。ブランパンのワンメイク用タイヤはまったく別物だと言えると思います。日本とはタイヤの使いかたも必然的に違いますが、ポールリカールのタイヤテストではあまり走れなかったので、シーズンを通して慣れていくしかないと思っています。

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