更新日: 2017.06.27 13:25
2度目のル・マン挑戦の澤圭太、「ゴール後は悔しさと安堵の涙で前が見えなかった」
しかし、その後はモク、グリフィン、澤と順調に周回重ね、18日(日)の朝を迎える頃にはクラス5位までポジションを上げることに成功。そのままの順位でレース終盤を迎えた61号車フェラーリは、チェッカーまで残り45分で澤にドライバーチェンジ。ラストスティントに突入した。
澤は細かなトラブルの兆候がみられたギヤボックスを労りながら、チームの指示通りのペースで周回。そして18日の15時、無事にチェッカーを受け2年連続の完走を果たした。
クラス5位となったクリアウォーターの61号車フェラーリは、WECにフル参戦するチームの中では最上位であることから、規定により優勝時の25ポイントを獲得。さらにル・マンではダブルポイント制が採られているため、獲得ポイントは合計50ポイントとなった。
またドライバーズポイントもクラス2位相当の2倍となる36ポイントを獲得。ドライバーズランキング、チームランキングともに大きくポイントを加算することに成功したチームと澤は、シリーズ後半戦をランキング首位で迎えることとなる。
加藤寛規も参戦した僚友60号車フェラーリは予選12番からスタートし、決勝では61号車フェラーリを上回るペースもみせたが、コースアウトなどによるタイムロスが響き、最終的にクラス11位でチェッカーを受けている。
「2016年、念願のル・マン24時間を戦い終えた時には、またこの場所に戻ってこられるなんて夢にも思っていませんでした。しかし、WECフル参戦の今年、ル・マンは昨年とは違って格段に落ち着いて、昨年以上に戦う姿勢で走れました」と長く厳しいレースを振り返った澤。
「予選は中段に埋もれてしまいましたが決勝は自分たちのペースを守ってトラブルなく走れば必ず上位に上がれると信じてました」
「実際そのように進んでいましたが、自分の最初のドライブ中にLMP2車両と接触、タイヤがバーストしたことによって失ったタイムが最後まで響く結果となってしまいました」