更新日: 2018.05.01 12:12
WEC代表、2020年のセブリング戦スケジュール変更は“最善の妥協案”
「セブリングで3日間を過ごし、IMSAとセブリング・インターナショナル・レースウェイからとても温かい歓迎を受けた。我々は、IMSAのレース終了から3~4時間は経過しないと、新たに耐久レースを行えるようコースコンディションを整えるのは難しいという報告を受けた」
「スタート時間が午前2時や3時になってしまうのは、まったく正しい決定とは呼べない。そこでレースを日曜日に行うか、金曜日に行うかというオプションを検討することになったんだ」
「ピエールとジム(・フランス、NASCAR副会長)、エド(・ベネット、IMSA最高経営責任者)、スコット(・アサートン、IMSA代表)と私でミーティングを持った。我々は誰にとっても一番良い、最善の妥協案と思われる案を採用した」
ヌブーによると、最終コーナー手前のウルマンストレートのドライバーから見て右手に専用ピットレーンを設ける案も、すぐに合意されたということだ。
このWEC専用ピットレーン作成のため、既存のパドックスペースが縮小されることになるが、仮設ピットがIMSA参戦チームの“メインストリート”に併設される形でWEC用のパドックが設けられる。
また、このWEC用ピットレーンではガレージとピット作業エリアが分離する“アメリカ式”のピットウォールが採用されるという。
「このWEC戦は“アメリカンイベント”になるだろう」とヌブー。
「もしマシンに大きなトラブルがあれば、修理するためにはブースまで戻らなくてはならない。ピットレーンもアメリカスタイルのものを採用する見込みだ」
また、ヌブーによればチームだけでなく、ファンにとっても成功と認められるよう、レースコントロールやメディアセンターの位置などを変更する可能性も含めて詳細な話し合いが進められているという。
「つまるところ、一番の目標はファンを喜ばせることにあった。なぜならセブリングはイベントにふさわしい場所だからだ。この場合、ファンは木曜日の夕方に予選とフリー走行を見ることになる。コース上でイベントが行われるわけだ」
「そして金曜日にはビッグレースがあり、土曜日には再び素晴らしいプログラムがファンを待っている」