更新日: 2018.06.16 21:59
ル・マン24時間:好調ポルシェ911勢に「待った」。決勝前にGTEのBoPが再変更
一方、コルベット・レーシングのコルベットC7.Rは5kg減の1249kgに。BMWチームMTEKのBMW M8 GTEとアストンマーチン・レーシングのアストンマーチン・バンテージAMRは、ともに10kgの減量が許可され前者が1271kg、後者は1258kgで決勝に臨むこととなる。
なお、テストデーからトップと大きく引き離されるだけでなく、LM-GTEアマクラスのマシンに対しても劣勢に立たされているアストンマーチンには、ターボチャージャーの最大過給圧をエンジン回転数の4000~7200rpmの間で0.003バール上昇させる追加のパワーブーストが与えられた。
また、6車種の中で唯一重量に変化のないAFコルセのフェラーリ488 GTE EVO(1291kg)は燃料タンク容量による調整が行われ、ガソリンの最大搭載量が92リットルから93リットルへ微増となっている。
■GTEアマクラスでもポルシェに+10kg
今シーズンよりGTEプロクラスと同じミッドシップレイアウトの911 RSRが用いられているGTEアマクラスにもBoPの調整が入った。
対象となったのはクラストップ3を独占したポルシェと、昨年のWECクラスチャンピオンカーであるアストンマーチン・バンテージの2車種で、ポルシェにはプロクラスと同様に10kgの追加バラストの搭載が義務付けられる。
これに対して予選でクラストップのポルシェから3秒遅れとなったアストンマーチンは10kgのウエイト減となった。なお、日本人ドライバーの澤圭太(クリアウォーター・レーシング)と石川資章(MRレーシング)が駆るフェラーリ488 GTEに関しては一切の調整が行われていない。
いよいよ決勝レースが行われる『第86回ル・マン24時間』は16日(土)15時(日本時間22時)、2018全仏オープンを制したラファエル・ナダルのフランス国旗振動によってスタートが切られる予定だ。