投稿日: 2019.05.30 18:07
更新日: 2019.05.31 10:18
更新日: 2019.05.31 10:18
ル・マン24時間:テストデー用BoP発表。王者ポルシェとラストイヤーのBMW、フォードが重量増
autosport web
2名以上のジェントルマンドライバーの起用が求められるGTEアマクラスは例年、アストンマーティンとフェラーリ、そしてポルシェの3社が三つ巴の戦いを展開してきた。しかし、2019年はここに初めてフォードGTがエントリーしている。
アメリカのキーティング・モータースポーツが走らせるフォードGTはアマクラスで初のBoPを受け、その車両重量は1295kgに設定された。これは前年のプロクラスを戦った車両から20kg重い状態で走行することを意味する。また、同車はターボ過給圧でも30ミリバールの制限を受ける。
反対に、前世代モデルのバンテージは前年から4kg軽い1249kgでテストデーを迎える。フェラーリ488 GTEも9kg減の1282kgという最低重量を得たが、こちらはフォードと同様に30ミリバールの過給圧制限を受けた。なお、前年のクラス優勝マシンであるポルシェ911 RSRは2018年の数値が据え置かれているほか、GTEプロとアマの全車で燃料タンク容量がTBD(=未確定)とされている。
予選から決勝までの間に複数回のアップデートが確認された第86回大会のように、GTEクラスのBoPはテストデーから決勝レースまで、イベント期間中に流動的に変化していく。これはル・マンのBoPが、AIを使ったオートマティックBoPを採用しているWECのシリーズ戦とは異なり、人の手で調整されている特徴のひとつだ。
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