更新日: 2016.10.21 14:40
WEC:2号車ポルシェがランク首位を堅持。富士“ラストラン”のウエーバーが3位表彰台
10月14~16日に開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士。富士スピードウェイでの6時間耐久レースに挑んだ2台のポルシェ919ハイブリッドは、ティモ・ベルンハルト/ブランドン・ハートレー/マーク・ウエーバー組1号車が3位表彰台、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組は5位でレースを終えた。
ポルシェのWEC富士ラウンドは、今季限りでウエーバーが現役を引退するという衝撃的なニュースから幕を明けた。
ウエーバーは「来るべきところにたどり着いたんだ」と引退決断を説明する。
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「ポルシェはつねにもっとも愛するブランドであり、個人的にも馴染みを感じている」
「ハイスピードかつダウンフォースのあるマシン、そしてバトルの世界から離れることは寂しく思う。ただ、衰える前には現役を退くつもりだったし、次に控えている新しい任務を楽しみにしているよ」
今年40歳を迎えるウエーバーは第一線を退いた後、ポルシェの特別アドバイザーに就任することとなるが、LMP1-Hクラスの現役ドライバーとして富士を走るのは、今回が最後となった。
14日(金)のフリー走行では、そのウエーバーが魅せた。午後に行われたフリー走行2回目で1分24秒074のファステストラップを記録をしてみせたのだ。この日、1号車は2セッション合計で95周を走破。翌日以降に控える予選、決勝への準備を入念に進めていく。
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一方、2号車には午前中のセッションでオイル漏れのトラブルが発生。90分間の走行時間のうち60分近くを修理に費やしたこともあり、周回数は2セッション合計で64周。しかし、両セッションとも総合4番手のタイムを記録し、ポテンシャルの高さをみせつけた。
一夜明けて行われた公式予選は、ポルシェ、アウディ、トヨタの6台が0.564秒以内にひしめく大激戦となる。そのなかでポルシェ陣営は1号車がポールシッターの8号車アウディにわずか0.025秒差まで肉薄。ポールポジション獲得はならなかったものの、6時間の決勝レースにフロントロウという好位置から臨むこととなった。
僚友の2号車は、予選アタック中にトラフィックに捕まる不運などがありタイムを伸ばせず。僅差ではあるものの、6番手グリッドから追い上げを狙う。