更新日: 2016.11.07 01:08
TOYOTA GAZOO Racing WEC第8戦上海 決勝レポート
レースは激しく順位の入れ替わる接戦だった。今季初めて最前列からのスタートになった#5号車は、セバスチャン・ブエミのドライブで一時トップに立つが、その後ペースが落ちて5位に転落。4位となった#6号車は、スタート後1時間半過ぎた頃にアウディ#8号車の予定外のピットストップに助けられて3位に上がり、#5号車も4位に浮上した。
その後も2台のトヨタはポルシェ#2号車と激しい順位争いを展開、レースが2時間半を過ぎた頃に小林が強烈な走りでポルシェ#2号車を抜き去って、見事2番手につけた。さらにトヨタの攻撃は続き、ブエミに替わった#5号車もポルシェ#2号車を捕らえ、3番手に上がる俊足を見せた。ところがここで、コンウェイのドライブ中に左後輪がパンクして4位に後退、代わって#5号車が3番手に上がった。
#6号車にはさらに不運が続いた。ゴールまで1時間半を切った頃、ふたたびパンクに見舞われて、予定より早いピットストップを強いられた。しかし、そのタイミングに小林に交替した#6号車はポジション奪回の攻撃的な走りを展開、まず#5号車を抜き去り、さらにポルシェ#2号車を捕らえた。
ゴールまで僅かな時間を残して各車が最後のピットストップを行った際、#5号車もポルシェ#2号車をかわして3位に上がった。#6号車は2度のパンクから立ち直って2位を快走。しかし、トップを走るポルシェ#1号車との間隔は1分ほど開いており、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは2位、3位でチェッカー。2014年の上海以来となる2台揃っての表彰台獲得となった。