更新日: 2017.12.01 13:57
TOYOTA GAZOO Racing WEC第9戦バーレーン プレビュー
1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットは、今季、新開発された2.4リッター直噴ターボエンジンと8MJ対応のハイパワー型バッテリーで構成されるハイブリッドシステムから1,000馬力を発生するTS050 HYBRIDにとって、様々なドラマのあった2016年シーズンを締めくくる舞台となる。
アウディ、ポルシェとの厳しいレースが展開された2016年シーズン、TS050 HYBRIDは常に勝利を目指して争い続けた。ル・マン24時間レースは衝撃の結末となったが、チームはホームレースである富士戦では劇的なシーズン初勝利を飾った。
今シーズンは11月19日(土)の決勝レースで幕を閉じるが、チームはそのままバーレーンに残り、WECのルーキーテストに参加する。
そこではLMP2クラスで戦ってきた23歳のブラジル人ドライバー、ピポ・デラーニ(ルイス・フェリペ・デラーニ)がTS050 HYBRIDをドライブする予定になっている。
佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表:
今週末のバーレーンでの今シーズン最終戦が楽しみです。このレースには、年間ドライバーズチャンピオンとマニュファクチャラーズ選手権での2位争いがかかっており、LMP1-H車両で参戦する3社の間で、間違いなく熾烈な戦いが展開されると予想されます。
実際のところ、我々がドライバーズチャンピオンを獲得するのは簡単ではありません。いくらかの運も必要な状況です。
しかしながら我々の目標は力強くレースを戦い、少しでも良い成績を残すことです。その結果、一年間チームが頑張った成果として、マニュファクチャラーズ選手権については2位を獲得したいと思います。いつものように全力でこのレースに臨みます。
中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車):
バーレーンは我々の得意とするコ-スで、TS050 HYBRIDでレースをするのが楽しみです。昨年は苦戦が続きましたが、その中でもバーレーンでは良いレースが出来ました。
今年はTS050 HYBRIDで大きな進化を遂げましたので、しっかりしたレースが出来ると思っています。バーレーンでは力強さを発揮し、上位争いが出来るものと信じています。2戦連続で好結果を得るべく全力で頑張ります。
アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車):
これで2016年シーズンも最終戦を迎えるのかと驚いてしまいます。随分厳しいシーズンでした。バーレーンは設備も充実し、とても気持ちの良いコースです。
ここではいつも良いレースが出来ているので、今回も好結果でシーズンを締めくくるべく、#5号車のスタッフの士気は上がっています。
目標はもちろん優勝であり、スパ戦やル・マン24時間では不運に見舞われながらも速さを発揮出来ているので、充分に可能性はあると思っています。勝利のために全力を尽くします。
セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車):
前戦上海でようやく表彰台に上れてほっとしました。この勢いを継続し、バーレーンでも力強いレースが出来るように願っています。不運の多かった今シーズンでしたが、前戦が転機となって、良い結果で締めくくれればと思っています。
バーレーンは好きなコースで,これまでに何度も好成績を上げていますし、長いストレートからのハードブレーキ、そして一気に加速と、我々の車両に向いているコースだと思っています。勝利のために戦うのが楽しみです。