更新日: 2021.04.24 02:00
目指すは新車GR010ハイブリッドのデビューウイン。トヨタ、WEC新時代の開幕戦スパに挑む
「ハイパーカーによる耐久レースのエキサイティングな新時代が始まりました。ル・マンでは多くのトップチームと競い合うことになります。ファンの皆さまはそれを心待ちにしていると思いますし、我々も同じ気持ちです」と語るのは、村田久武TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表。
「TOYOTA GAZOO Racingが、この新時代のスターティンググリッドに立てることを誇りに思います。我々のWECプロジェクトの第一段階を締めくくったTS050ハイブリッドでは、レーシングハイブリッド技術の向上に徹底的に取り組み、お客様のための“もっといいクルマづくり”に繋げてきました」
「ここからは第二段階に入り、将来、もっとエキサイティングなスポーツカーをお客様にお届けできるよう、レーシングハイブリッド技術の限界をさらに押し上げ、ふたたび“ワンチーム”で戦っていきます」
チームのテクニカル・ディレクターを務めるパスカル・バセロンは、トヨタGR010ハイブリッドについて「TS050ハイブリッドと比較すると、車重やパフォーマンスのパラメータに大きな違いがあり、新たに必要となるシステムもまったく異なるため、エンジニア、ドライバーの双方ともに短期間で多くのことを学ぶ必要があった」と述べた。
「2020年10月にポール・リカールでGR010ハイブリッドを初めて走らせて以来、集中的なテストプログラムをこなし、クルマのキャラクターと新たなミシュランタイヤについて着実に学んできた」
「テストにおいてはよくあることだが、時には順調にいかないこともあったが、最終的には目標としていた走行距離をこなすことができ、デビュー戦の前に狙いどおりすべてのテスト項目を完了できた」