更新日: 2021.12.20 12:49
WEC、2年連続となるLMP2の性能抑制を決定。ハイパーカーとの階層化がより鮮明に
声明ではさらに、「その経験を強みとし、ACOとFIAは来たる2022年シーズンに向け、LMP2チームの代表者の助けを借りてふたたび協力関係を築いた」とも述べられている。
「この1年、ハイパーカーはその能力を最大限に発揮した。2022年にはより多くのクルマがハイパーカークラスに参入し、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が統合されることでそれらの性能は抑制される」
「その結果、LMP2クラスは2022年に(ふたたび)パフォーマンス調整の対象となる」
出力とタンク容量の削減に加えて、WECに参戦するLMP2カーは今シーズンに引き続きローダウンフォース仕様のエアロパッケージでレースに参加することが義務付けられた。
一方、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2車両は、標準仕様となるハイダウンフォース・パッケージが使用可能だ。また、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2についても変更が適用されることは予想されていない。
WECとELMSで使用されているグッドイヤーのワンメイクタイヤについては、その仕様について公式発表はなく、今年から950kgに引き上げられたLMP2マシンの最低重量も変更されるとのアナウンスは行われていない。
■ポイントシステムが一部修正
2022年シーズンに向けたWECレギュレーションのもうひとつの変更点は、各クラスのトップ10圏外に入ったクルマに与えられていたポイントと、GTEドライバーを対象にした総合ポイントの削除だ。
この変更は先週水曜日に行われたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認された。
これまでは各クラスで11位以降でフィニッシュしたマシンに対し、ル・マンと8時間レースでは1ポイントが、その他の6時間レースでは0.5ポイントが与えられていた。今回の変更によってこれらが廃止に。
一方、それ以外のポイントシステムは継続され、通常の6時間レースで使用される『25-18-15-12-10-8-6-4-2-1』のポイントスケールを基準にル・マンでは6時間レースの2倍、8時間レースでは同1.5倍のポイントが付与される。