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投稿日: 2022.05.16 12:07
更新日: 2022.07.29 11:21

王者WRT32号車がスプリント今季初優勝。レース2はメルセデスが1-2/GTWCヨーロッパ第3戦


ル・マン/WEC | 王者WRT32号車がスプリント今季初優勝。レース2はメルセデスが1-2/GTWCヨーロッパ第3戦

 日曜のレース2に向けた予選は、前日のレース1予選の結果とは対称的にメルセデスが速さを発揮し、アコーディスASPチームの89号車と88号車メルセデスAMG GT3がフロントロウを独占した。

 現地15時に開始された決勝レース2では、2台のメルセデスが好スタートを切った一方、3番手グリッドを確保した25号車アウディは、ターン1で33号車アウディR8 LMS(チームWRT)にインを突かれて順位をひとつ落とす。また、4番手につけていた前日のウイナー32号車アウディはターン1でグラベルに飛び出し、14番手までポジションを落としてしまう。

 ポールシッターのマルチェッロ駆る89号車はレース序盤から大逃げの体勢に入り、ラップを重ねるごとに2番手以下を引き離していく。その後方では88号車メルセデスを交わした33号車のクリストファー・ミースと25号車アウディのパトリック・ニーダーハウザーが2番手を争う接近戦を展開した。

 ピット作業後のレース後半も89号車優位の状態が崩れないなか、2番手争いは88号車メルセデスが3番手に順位を上げ、33号車と25号車のアウディ勢に挟まれる格好でレースが進んでいく。

 終盤、2番手を走る33号車アウディに、ピットでのアンセーフリリースによるペナルティが出され、レース結果に10秒が加算されることに。また、25号車には88号車に対するコリジョンを理由とするタイムペナルティが下り、こちらは5秒加算とのアナウンスがなされる。

 スタートから60分後、独走状態にあった89号車がトップでチェッカーフラッグを受け、スプリントカップ今季2勝目を飾った。2番手グループは3台がファイナルラップまで接近戦を演じるも、互いに決め手を欠き33号車、88号車、25号車の順でフィニッシュ。しかし、前述のペナルティにより88号車メルセデスが2位、25号車アウディが3位となり、33号車アウディは4位でレースを終えている。

 そこから1.8秒遅れて5位でフィニッシュしたAFコルセ53号車フェラーリ488 GT3がレース2のシルバーカップを制した。スタート直後のコースオフで順位を下げた32号車アウディはその後、怒涛の追い上げをみせて総合6位でチェッカーを受けている。

 ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSの次戦第4戦は6月3~5日、南仏のポール・リカール・サーキットで開催される『ポール・リカール1000km』だ。

独走でレース2を制したアコーディスASPチームの89号車メルセデスAMG GT3
独走でレース2を制したアコーディスASPチームの89号車メルセデスAMG GT3
2番手を争った33号車アウディR8 LMS(チームWRT)と88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム)
2番手を争った33号車アウディR8 LMS(チームWRT)と88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム)


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