更新日: 2022.09.06 12:27
バレンティーノ・ロッシ、2023年もWRTからGTWCヨーロッパに参戦へ。ニュル挑戦にも意欲
そんなロッシは、2012年にGTWCの前身であるブランパン耐久シリーズに参戦していた際に、ランボルギーニでニュルブルクリンクの北コース“ノルドシュライフェ”を初めてドライブし、ニュルの魅力に取りつかれたと言う。
以来、彼は「いつかはニュル」という強い希望をこの10年来温め続け、すでにWRTの代表を務めるヴァンサン・ボッセとニュル24時間レースへの参戦計画について話し合いを持っていることを認めた。
ニュル24時間レースへ参戦するためには専用のライセンスを取得する必要があり、たとえ元F1ドライバーやWECのトップカテゴリーを戦うプラチナカテゴリのドライバーであっても、ライセンス取得の講習会に参加し、一般のドライバーと同様に排気量の小さなクラスのマシンからNLSニュル耐久シリーズ等、ノルドシュライフェで開催されているレースに出場して経験を重ね、規定の条件をクリアしなければならない。
そのことも踏まえて、ロッシは「(専用ライセンスの取得に関する)プロセスは非常に複雑だが、来年はそれに取り組むことになるだろう」とコメント。MotoGPライダーを退き、キャリアをGTレースへとスイッチしたことで、以前よりはニュルのライセンス取得に費やせる時間を得られる可能性が出てきたということだろう。
彼が2023年中にニュルのライセンス取得を目指すのか、それとも来年の5月18日~21日に開催予定のニュル24時間レース参戦を目標にするのかは不明だが、いずれにしてもロッシがニュル24時間に参戦する日も遠くなさそうだ。
また、今回の定例記者会見では、ロッシが来年のGTWCヨーロッパに引き続きWRTから出場することを明言したうえで、「1戦か2戦、GTWC以外のレースにも出場する可能性がある」とも述べているだけに、そのレースが何になるのか気になるところだ。