ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.06.08 15:05
更新日: 2023.06.08 15:39

BoP変更が活気を生む/FCVよりICE/東南アジア戦復活かetc.【ル・マン24時間水曜日Topics】


ル・マン/WEC | BoP変更が活気を生む/FCVよりICE/東南アジア戦復活かetc.【ル・マン24時間水曜日Topics】

***ピットガレージの入り口にあるAFコルセの看板は、ル・マン、スパ・フランコルシャン、デイトナ、そしてニュルブルクリンクと、24時間レースでのフェラーリの総合優勝とクラス優勝を誇らしく示している。

***先月のニュルブルクリンク24時間を制したフリカデッリ・レーシングは今週、クラウス・アッベレンとフェリペ・フェルナンデスレーザーがステアリングを握るリジェJS P320・ニッサンで、サポートレースのひとつであるロード・トゥ・ル・マンに参戦する。

***アーノルド・ロバン、バロンタン・アッス・クロー、ケイ・コッツォリーノ、アンデルス・フィヨルドバッハ、ヤン・マグヌッセンの5名は、メインイベントとロード・トゥ・ル・マンでダブルヘッダーをこなす予定だ。また、JMWモータースポーツのトーマス・ノイバウアーはフェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパに参戦している。

***チームではLMP2クラスにエントリーしているDKRエンジニアリングをはじめ、ニールセン・レーシング、グラフ・レーシング、インターユーロポル・コンペティション、IDECスポール、ユナイテッド・オートスポーツ、クール・レーシングが、いずれもロード・トゥ・ルマンのLMP3カテゴリーに参戦中。GT3クラスにはバレンティーノ・ロッシを擁すチームWRTや、AFコルセ、GMBモータースポーツ、アイアン・リンクス、ケッセル・レーシングが参加している。

***TOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(TGR-E)の中嶋一貴副会長は、先週のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)ルール変更がチームを活気づかせたと指摘した。ル・マンで3度の優勝を誇る中嶋副会長は、「この困難な状況は、我々にさらなるモチベーションを与え、チーム一丸となって反撃に出るという、良い絆になっている」と述べた。

***ACOのピエール・フィヨン社長は、水曜日にトラックサイドに新設されたメディカルセンターの落成式に参加した。フランスの保険会社MMAがスポンサーとなった5200平方フィートのセンターは、ブガッティ・サーキット内のピット内にある。

■水素燃料電池よりも水素エンジンが有利と分析

***TGRのWECテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンによると、トヨタはル・マンでの水素テクノロジーの活用に「概して関心がある」という。バセロンは、2026年からACOの規則が水素エンジンによる内燃機関や燃料電池を認めることになれば、このプラットフォームが「より競争力のある」選択肢になるとSportscar365に語った。

***「私たちは、将来とくにモータースポーツにとって、非常に価値のある技術オプションだと考えている。我々はそれが脱炭素モータースポーツ技術の主流になる可能性があると信じているんだ」とバセロン。「レース用途ではICEの方が競争力がある。これが私たちの分析だ。同じようなレギュレーションの枠内であれば、とくに重量の点で(FCVよりも)我々の(水素エンジン車の)方が競争力があると思う」

***AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズのカレンダー拡大は、金曜日のACOプレスカンファレンスで確認される見込みだ。Sportscar365は、シリーズが2019年以来初めて東南アジアに戻り、今年12月のセパンでのダブルヘッダーの後、2024年2月のドバイとアブダビでのレースのために、ふたたびアラブ首長国連邦に戻る可能性があると理解している。

中嶋一貴TGR-E副会長 2023年WEC第4戦ル・マン24時間レース
中嶋一貴TGR-E副会長 2023年WEC第4戦ル・マン24時間レース
コルベット・レーシングの33号車シボレー・コルベットC8.R 2023年WEC第4戦ル・マン24時間レース
コルベット・レーシングの33号車シボレー・コルベットC8.R 2023年WEC第4戦ル・マン24時間レース


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース