更新日: 2023.09.19 19:09
両レース僅差の決着。ASPメルセデス6勝目、スプリント王者もBMWで初勝利/GTWCヨーロッパ第8戦
リスタート後は、根本悠生と163号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(VSR)をシェアするマキシミニアン・ポールが40号車アウディにかわされ5番手に順位を下げた直後、電気系トラブルによりマシンを止めてしまう。同車はレース1で総合20位/シルバーカップ3位表彰台を獲得し、このレース2ではさらなる好結果が期待できただけに、痛いリタイアとなった。
トップを争う26号車アウディと69号車フェラーリの接近戦が続くなか、レースは中盤に突入。するとピットウインドウが開く直前にふたたびSCが入りドラマを生むことに。
スタートから25分が経過しウインドウが開いたと同時にピットに飛び込んだ32号車BMWは、対照的にSCが退いた後にピット作業を行った69号車と26号車を逆転し、5番手から一躍首位に浮上した。同じく早めのピットインを選択した40号車が4番手から2番手に。エミル・フレイのフェラーリは辛くも表彰台圏内に留まったが、ポールシッターの26号車は6番手に後退してしまう。
その後、レース後半戦はBMWをドライブするウィーツに対し、アウディのフェラーが1秒以内に迫るバトルが展開される。膠着状態のまま迎えた終盤。レース残り7分でフルコースイエロー次いで三度のSCが入り、残り4分強で3度目のリスタートが切られる。
各車のギャップがリセットされた状態となり最後の超スプリントレースの様相を呈したが、現スプリント・カップ王者ウィーツは落ち着いた走りで順位を守りトップフィニッシュ。0.820秒遅れて40号車アウディが2位、トップと1.7秒差の3位に69号車フェラーリが入った。エミル・フレイの姉妹車14号車が5位、2台の新型フェラーリの間にはシルバーカップを制した99号車アウディR8 LMSエボII(トレゾア・アテンプト・レーシング)が入っている。
GTWCヨーロッパの次戦は、前述の“スペイン連戦”の第2ラウンド、シーズン第9戦バルセロナだ。カタロニア・サーキットで開催される同イベントはエンデュランス・カップの今季最終戦となる。