投稿日: 2015.04.20 12:11
更新日: 2016.09.14 12:15

石浦「周回遅れに阻まれ、ギャップを築けなかった」


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 15時4分。決勝レースがスタート。4番グリッドの石浦は絶妙なホールショットを決めてポジションアップに成功した。しかし、スタートでエンジンストールし石浦の後ろまで下がっていた山本尚貴が猛追。2台はともにオーバーテイクシステムを使いあって激しいバトルを見せ、石浦は2周目の1コーナーまで懸命に抑えていたが、2コーナー先でわずかに競り負け4位にポジションを戻すことに。その後レース序盤は上位3台にじりじりと引き離され、逆に背後に5番手のナレイン・カーティケヤンが迫る苦しい展開となったが、石浦は冷静に対応し、その差を0.5秒以内に縮めないまま周回を重ねていった。43周で争われるレースが、順位がこう着状態のまま折り返し地点を迎える。石浦はピットインのタイミングを、後ろを走るカーティケヤンが入った翌周とチームに伝えていた。30周を終えて、カーティケヤンがピットイン。次の周にピットインを控えた石浦は、このインラップで猛プッシュを図ったが、前を走る周回遅れに阻まれ思ったほどのラップタイムを刻めずにピットに入ることになった。チームは給油・タイヤ交換合わせて13秒と素早い作業で石浦をコースに戻したが、アウトラップの冷えたタイヤで背後に迫ってきたカーティケヤンを抑えきることができず、先行を許してしまう。さらに、石浦の翌周にピットに入ったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、タイヤ無交換を敢行したジェームズ・ロシターの2台が石浦の前に入り、全車がピット作業を終えた時点での順位は7番手と、レース前半からポジショ ンを下げる結果となった。しかし、タイヤ交換をしていないロシターと、それを抜きあぐねているオリベイラが競り合いを始め、石浦にはまとめて2台をかわすチャンスが巡ってくる。この3台の争いはレース最終ラップまで続いたが、41周目のシケインで、オリベイラとロシターが接触。 ロシターはコースを外れ、オリベイラも挙動を乱したことで石浦は一気に近づき、コントロールラインを通過した時にはほとんど並びかけるまでに近づいたが、前をこじ開けることはできず、7番手のままファイナルラップに入った。このままの順位でチェッカーを受けるかと思われたが、 ロシターが突然のスローダウン。さらに、3番手を走っていた山本もマシントラブルによりストップし、石浦は5位に順位を上げてフィニッシュ。 タフなレースで貴重な4ポイントを獲得した。


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