投稿日: 2019.06.24 15:03
更新日: 2019.06.24 15:05

トヨタ 2019スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート


スーパーフォーミュラ | トヨタ 2019スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

◆決勝◆

 23日(日)も朝方は路面が濡れていたものの、この日は雨が降ることはなく路面は乾き、雲のなかから時折青空が覗く天候で気温23度、路面温度33度という、この週末最も高いコンディションで午後2時20分に65周で競われる決勝レースのスタートが切られました。

石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

 トヨタ勢最上位の5番手グリッドの小林は、スタート直後にひとつポジションを上げましたが、1周目を終えたところでピットイン。同時にキャシディ、坪井、山下らもピットへ。小林はピット作業でややタイムをロスし、キャシディが先行。

 その翌周以降にもピットインする車両があり、5周目を終えた時点で10台がコースに残り、残りの10台が早めのピット作戦という真っ二つに分かれての、お互い見えない敵とのタイム差を見ながらの周回が重ねられることとなりました。ピットインを終えたグループの3位につけるキャシディのすぐ後で小林が追走を続けましたが、パスするまでには行かないまま周回が重ねられて行きました。

 レースは残り20周を切った50周目あたりからピットインしていなかった上位車両が次々にピットへ。その直後、小林はようやくキャシディともう1台をパスし、ピット作業を終えた組と合流していくなかで、実質4番手となりました。56周目、小林の前で2番手争いをしていた1台がコースオフ。これで小林は3番手へとポジションアップ。このコースオフ車両排除のためにセーフティカーが導入されました。

 残り8周で一旦再スタートが切られましたが、その直後に周回遅れとなっていた坪井がスピン。再びセーフティカー導入となり、レースは最後の3周で決されることに。

 3番手につける小林の直前には2番手のライバル、そしてその前に周回遅れが2台いる状況での再スタートが切られました。前を行く2位の車両が周回遅れに詰まった隙を上手く使った小林は、4コーナーでの混戦で見事に2番手へとポジションアップ。この時点で首位との差は4秒以上開いていたこともあり、小林は2位でチェッカー。昨年の岡山大会以来となる2位表彰台を獲得しました。

 キャシディも14番手と後方スタートから4位へとポジションを上げてフィニッシュし、ドライバーズランキング2位を維持。18番手スタートの山下が6位、石浦が7位、国本が8位に入りポイント獲得を果たしました。

ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)
ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

コメント:carrozzeria Team KCMG 18号車 小林可夢偉

「今日の展開的には2位が最高位だと思うので、今日のパフォーマンスに関してはできる限りのことをしたと思います。セーフティカーの導入は、タイミング的にはもう少し早く出てくれたら僕らには良かったんですが。個人的には先週の(ル・マン24時間レース)2位に続き、2週連続の2位に終わってしまいました」

「ただ、チームもすごく頑張って良いクルマを作ってくれました。僕らトヨタにとっては厳しそうなレースだったんですが、なんとか2位に来られたということは良かったですし、今後に向けて、この調子を維持して行きたいと思います」


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