更新日: 2020.11.16 15:34
トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス レースレポート
予選の後、2時間半ほどのインターバルを経て、午後2時40分、気温22度、路面温度28度と日向ではやや暑さを感じるほどの気候の下、第4戦決勝レース(41周)のスタートが切られました。
4番手グリッドの坪井がひとつポジションを上げて3番手へ。後方では最後列19番手グリッドの平川が猛ダッシュを決めて一気に12番手へ浮上しました。
5周目、10番手を走行していたフェネストラズの左リヤタイヤが脱落し、そのままリタイア。予選では速さを見せているフェネストラズですが、3戦連続でのリタイアとなってしまいました。
このフェネストラズの車両排除のため、7周目にセーフティカーが導入。10周目に再スタートが切られました。11周終了時に、3番手走行中の坪井がピットイン。しかし、坪井はピットアウト直後、左リヤホイールのトラブルに見舞われ、コース脇のグラベルにストップ。惜しくもレースを終えることとなってしまいました。
9番手につけていた平川は12周目終了時にピットイン。しかしその直後、坪井のアクシデントによりに再度セーフティカーが出され、このタイミングで多くの車両が一斉にピットイン。先のセーフティカーランの直後で各車それほど差がついていなかったこともあり、ピットインのタイミングとピット作業時間で、大きく順位が入れ替わり、不運なタイミングだった平川は、ほぼ最後尾まで後退してしまいました。
ほとんどの車両がピットインを終えるなか、トヨタ勢ではキャシディが唯一ピットインしないまま後半ピットの作戦に出て、2番手に浮上。キャシディを含む3台がピットの義務を残した状態で、国本が6番手、山下が7番手で16周目に2度目のセーフティカーからの再スタートとなりました。
タイヤに厳しいオートポリスで、レース周回3分の2以上を残してのタイヤ交換ということもあり、各車タイヤのマネージメントをしながら、ピットインを終えた車両とまだピットしていない車両との、見えない相手とのタイム差を図りながらのレースが続くこととなりました。
2番手を行くキャシディは37周目を終えてピットイン。ややピット作業でタイムをロスし、8番手を走るチームメイトの宮田の前でレースに復帰しました。
終盤、全車がピットを終えたところで国本が4番手、山下が5番手で、その前の車両と僅差の表彰台を賭けたバトルを繰り広げていましたが、逆転には至らず、そのままの順位でフィニッシュ。キャシディが7位、宮田が8位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たしました。
平川は懸命に追い上げましたが12位でノーポイント。前3戦で稼いだマージンもあり、ドライバーズランキングでは首位を守っていますが、ランキング2番手のキャシディと山下がポイントを獲得、そして今大会1位、2位に入ったドライバーもランキング上位に浮上し、シーズン残り3戦でのタイトル争いはさらに激しさを増すこととなりました。