投稿日: 2020.12.07 14:37
更新日: 2020.12.07 14:56

JMS P.MU/CERUMO・INGING 2020スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 レースレポート


スーパーフォーミュラ | JMS P.MU/CERUMO・INGING 2020スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 レースレポート

2020 SUPER FORMULA
JMS P.MU/CERUMO・INGING Race Report

第6戦 鈴鹿サーキット
気温13度 路面温度16度
◆12月6日(日)予選・決勝
天候:晴れ コース状況:ドライ
#38 石浦宏明 予選13位/決勝10位
#39 坪井翔 予選11位/決勝4位

 鈴鹿ラウンド2日目。冬晴れ、そして昨日よりも若干気温の低い朝を迎えた。風はなく、日差しは暖かく絶好のレース日和。第5戦と2日連続でレースフォーマットも全く同じ。前日から学んだことも多く、それを少しでも活かしたい第6戦。ランキングの変動から予選グループのメンバーも変わり、また新たな気持ちで一日がスタートした。

■公式予選

 昨日のタイヤウォーマーを使うラウンド初日を経て、大きなセッティングの変更はないものの、少しでも上位を狙う為細かな所に手を加え、現状でできうることを行い予選に臨んだ。

 午前9時15分、気温15度、路面温度16度でQ1がスタート。Q1のAグループは39号車坪井。ニュータイヤを2セット投入。1分35秒628の4番手でQ2へ進出。続いてBグループの38号車石浦がコースイン。こちらもニュータイヤ2セットを使い1分35秒588で6番手、2台揃ってQ2へ進出となる。

Q2

 ニュータイヤでアタックを試みるも坪井1分35秒548で11番手、石浦1分35秒676で13番手と2台のQ3への進出は叶わず。グリッド降格となったクルマがあったため、決勝のスターティンググリッドは、坪井10番手、石浦12番手となった。

2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

■決勝 気温16度 路温24度

 クルマの状況を鑑みると、予選の順位は想定内だが、そこからどれだけ追い上げるか、また昨日決勝中に、2台が同時にピットインすることになってしまった点はリスクがあるため、それを避けるべくピットインを、坪井が後、石浦を先に入れるという戦略にした。

 1万2500人の観衆を集め、2周のフォーメーションラップののちレースがスタートした。10番手スタートの坪井は、1周目で7位、3周目に36号車をパスし6位へ浮上。石浦は12番手からスタートし、オープニングラップでひとつポジションを落とし13位。その後、2台のクラッシュで1度目のセーフティカーが導入される。

 7周目でレース再開となったが、8周目でトップ走行中の1号車がエンジントラブルによりスローダウン、2度目のセーフティカーが入った。この時点でポジションは、坪井4番手、石浦10番手。

 セーフティカーラン中に10周目を迎えると、ピット作業が可能となるためピットに向かうクルマが多数いた。レース前の戦略とは異なり、このタイミングで2台同時にピットインを選択せざるを得なかった。坪井を先に呼び込み、石浦が間合いを取ってピットに向かう。

 先に入った坪井のピット作業でタイヤ交換をするインパクトレンチに不具合が出てしまいタイムロス。石浦は、この作業を待つことになり、また自分のピット作業も時間がかかり大きくポジションを落とした。坪井は6番手、石浦は15番手でコースに復帰。

 13周目でレース再開。坪井は14周目18号車にパスされ7位となったが、19周目18号車が目の前でスピン、坪井は間一髪クラッシュを回避した。マシン回収のため3回目のセーフティカーが導入された。20周目、コースにステイアウトしていた2台がピットイン、全車ピットインした段階で坪井は4位、石浦は10位。22周でレース再開となる。

 決勝ペースは昨日より辛いなかで、荒れたレースを最後まで生き残ることも考える。リスタート後は2台のポジションは変わらず、最終的に坪井4位、石浦10位でチェッカーを受けた。

2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

■コメント
#38 石浦宏明

「予選で今できることにはトライし、クルマの限界が若干上がり光明が見えてきた感じはしました。しかし、ほかの速いクルマとの差が大きく予選上位を望める感じではなかったです。決勝ペースは昨日よりは良くなく、セットアップの変更は反省点もあり、狙っていた鈴鹿での大量得点を獲得することができませんでした」

「鈴鹿ではチーム全体で速さを出せていないですし、今シーズンサーキットによって戦績の上下が激しいので2台とも速いクルマを仕上げていくことを考えていかなくてはと思います。またピット作業も成功率が低く、最終戦に向け可能な限り改善していこうと思っています」

#39 坪井翔
「予選は、トップとの差があってそこを埋めたいと思っていました。セクター3、4は自己ベストで改善できましたが、得意な箇所とそうではない箇所のバランスが良くないです。しかし、予選ではそのポイントから結果以上に得られたものがありました。決勝では、スタートが決まりましたが、SCが入ったのでピットに入るしかなく、またピット作業のミスもありましたが、ほかでもミスがあったのか4番手で復帰できたのは不幸中の幸いでした」

「レース再開後、前を行く関口選手を抜きたかったですが近づけばダウンフォースが抜けたり、後方からの追い上げもすごかったですが、苦しいながらも4位でポイントは獲ることができました。週末を通して、2戦とも良いところもありました。決勝のペースは悪くないので、この良い部分を最終戦の富士へ持っていきたいですね」

立川祐路監督

「坪井は、スタートも決まって順位を上げ序盤から良い展開でした。ピット作業のミスは、チームとして改善が必要ですし、特にそのミスの煽りを受けてしまった石浦には申し訳ないと思っています。スタート位置を考えると、追い上げることができたことは良かったと思います。残り1戦、最後はまた1-2フィニッシュをした岡山ラウンドのようなレースができるよう頑張りたいと思います」

2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 石浦宏明&立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 石浦宏明&立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 立川祐路監督と坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
2020年スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿 立川祐路監督と坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)


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