Audi Team Hitotsuyama スーパーGT第2戦富士 レースレポート
▱ 決勝
5月4日、雲はあるものの引き続き好天に恵まれた富士スピードウェイ。午後になっても雲が日差しを遮ることはなく、レース開始目前の14時の気温は23℃、路面温度は35℃と、前日よりも暖かい状況で決勝を迎えることになりました。
今回の500kmレースを2回のピットストップで戦うAudi Team Hitotsuyamaは、前日の予選で使った硬めのタイヤで走る第1スティントをライアンが担当。1回目のピットストップで柳田に交替する際には硬めの新品タイヤに交換する一方、2回目のピットストップではタイヤ交換を行わないことで作業時間を短縮する作戦を考えていました。
ローリング方式でスタートした決勝は、ライアンが順位を守ったまま1コーナーに進入。以後、スタートから15周くらいから20周くらいはタイヤを温存しながら様子を見て、調子が良ければそこから攻めに転じる考えでした。ところが、タイヤのミスマッチにより思うようにラップタイムは上がりません。37周を終えたところで柳田にドライバー交替。硬めのタイヤを履かせてコースに送り出しますが、想像以上に温まらないタイヤに手こずり、ラップタイムは低迷。第2スティントの最終ラップでベストラップを叩き出しましたが、トップとの差は大きく開いてしまいました。
そこで、2回目のピットストップは予定を変更してタイヤ交換を敢行。柔らかめのタイヤを履いたライアンはペースを上げ、終盤にはベストラップをマークするなどして順調に周回を重ねた結果、14位でチェッカードフラッグを受けました。次戦は2017年5月20日〜21日、大分県のオートポリスにて開催されます。Audi R8 LMSが得意とするコースだけに、次戦こそポイント獲得、そして、表彰台を目指してレースに臨みますので、皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。
決勝結果
P1 #51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山雄一/坪井 翔
P2 GAINER TANAX AMG GT3 平中克幸/ビヨン・ビルドハイム
P3 #33 D’station Porshce 藤井誠暢/スヴェン・ミューラー
P14 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝
チーム代表 一ツ山亮次のコメント
今回の富士はタイヤの選択をハズしてしまいました。第2スティントの柳田にはソフトタイヤを履かせるべきでした。柳田もソフトタイヤならば上位と変わらないペースで走行できたはずとコメントしていますから、とても申し訳ない気持ちです。そんな状況でもスティントの終盤にはまわりと同じようなペースで走ることができていましたし、第3スティントのリチャードはソフトタイヤでトップ勢と遜色ないペースで走れていました。今回タイヤの特性についても色々と分かってきた部分がありますので、次戦に向けての明るい材料にできそうです。
残念ながら開幕戦、第2戦とポイント圏外で終わり、なんとかしなければいけないという苦しい気持ちでいっぱいですし、ストレスも溜まっています。しかし、2週間後にはオートポリスがありますので、落ち込んでいる暇はありません。さいわいオートポリスはAudi R8 LMSとは相性の良いコースですので、タイヤ選択でミスをせず、良いパッケージができれば、必ず上位は獲得できると思います。ダンロップとともに、短期間でチームとしてできることを考え、必ずポイント圏内でフィニッシュできるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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