更新日: 2017.05.22 17:41
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S スーパーGT第3戦オートポリス レースレポート
予選(5月20日)
天気:晴れコース状況:ドライ
気温:26度路温:46度(13時30分)
予選開始:14時00分(GT500クラスQ1開始)
昨年は地震の影響で開催が不可能になってしまった九州オートポリス戦。今年は2季ぶりに復活、第3戦として初夏の心地いい季節の開催である。
開幕から2戦連続2位、ドライバーズポイントランキングでも首位と1点差の2位につける#6 WAKO’S 4CR LC500は今回ハンデが60kg。
今季からの規定により、そのうちの17kg分はエンジンの燃料流量リストリクター縮小に振りかえられ、43kgを直にウエイトとして積む状態になる。
好成績ゆえ、ラクではないハンデでの参戦だが、ここでも上位フィニッシュを重ね、シリーズタイトル争いの主導権を握っていきたいところだ。
#6 WAKO’S 4CR LC500
予選結果:6位(予選Q1ベストタイム:1分35秒549/大嶋選手)(予選Q2ベストタイム:1分35秒675/カルダレッリ選手)
好天の土曜日、朝のフリー走行の直前には昨年九州地方を襲った地震によって犠牲になられた方々への黙祷がサーキット全体で捧げられた。
そして#6 WAKO’S 4CR LC500も、レースができる幸せに感謝しつつ、九州のファンに元気を与えられるような走りと結果を目指して出走する。
このフリー走行でのベストタイムは大嶋の1分34秒948で全体5番手。ハンデの状況を考えると、かなりの手応えを感じられるタイムと順位だ。
暑いくらいのコンディションになった午後の予選、Q1には大嶋が出走し、1分35秒549というタイムで7位。これでチームは3戦連続のQ1突破である。
そしてQ2はカルダレッリが受け持つ。軽いハンデのマシンが少なくないなかでの厳しい戦い、1分35秒543でカルダレッリは7位に。
このタイムは記録した時にコースアウト車両がいたという不運によって取り消されるが、他車にも同じ状況が発生、結果的にカルダレッリは6位へと順位を上げる。
セカンドベストもしっかりしたタイムを出していたからこその幸運で、決勝レースは3列目からポイント首位37号車と並んでスタートすることとなった。
決勝(5月21日)
天気:晴れコース状況:ドライ
気温:22度路温:31度(スタート10分前)
決勝パレードラップ開始:14時00分
決勝レース周回数:65周
#6 WAKO’S 4CR LC500
大嶋和也選手&アンドレア・カルダレッリ選手
決勝結果:13位(62周回を完了)
(所要時間:1時間55分41秒825/ベストラップ:1分37秒583=カルダレッリ選手)
厳しいハンデでの予選日の内容と結果には、脇阪監督も「よくやっていると思います」とチームを賞賛。「あとは決勝、うまく組み立てたいと思います」。
連日の晴天のもと、#6 WAKO’S 4CR LC500はカルダレッリ〜大嶋の順番で決勝300kmを戦う。直前の20分間走行では幸先良く1番時計だ。
序盤、カルダレッリはグリッドポジションと同じ6位を走りながら、前後のマシンと競り合う展開に。5周目頃のセーフティカー導入時まで順位は変わらず。
13周終了時からレース再開、その後もカルダレッリはライバルたちと接戦攻防を演じつつ6〜8番手を走行し、31周を終えたところでピットに入った。
大嶋にバトンタッチして、各車のピットストップが終わった40周過ぎ頃の段階の順位は6位。ここから3位を争う戦いが大嶋を含む5台ほどで激しくなる。
そのなかで大嶋はポジションアップ。燃料流量リストリクター縮小へのハンデ振りかえにより、パワー面に辛さを抱えながらも素晴らしい走りを見せた。
トップ争いにアクシデントがあったため、大嶋のポジションは一時4番手に。表彰台、そして2位までもが見えてきた状況でレースは終盤を迎える。
しかし残り約10周というあたりから大嶋の順位が下がり始める。激しいバトルの連続のなかで他車との接触があり、それがマシンにダメージを与え、壊れたボディがタイヤを損傷するという厳しい状況に陥ってしまったのだ。ポジションを落としつつも、大嶋はゴールを目指して懸命の走りを続けた。
だが、最後は走行困難な状態となり、62周終了でピットに戻ってレースを終えることに。13位完走扱い、ドライバーズポイント加算は成らなかった。