更新日: 2017.05.22 21:24
GT300トップ4のそれぞれのドラマと手ごたえ。波乱のオートポリスは大混戦の序章!?
■『悔しさはあるが、価値ある2位』──SUBARU BRZ R&D SPORT
2位に入ったSUBARU BRZ R&D SPORTは、勝てなかった悔しさもありながらも、「次に繋がる2位」だったようだ。
チームを率いる辰巳英治総監督によれば、今回のSUBARU BRZ R&D SPORTの躍進はJAF-GTが得意な部分もありつつも、「岡山ではトラブル、そして富士ではまだまだクルマを我々の手元でコントロールできていなかった分、速くなかった。それを対策して乗り込んだ今回は、機能したんだと思う」という。
「ただそこで2位だったということは、我々にまだ課題があるということ。今年まだノーポイントで、初ポイントで2位だったのは良かったですが、課題を見いだせたことで、価値ある2位だったと思います」
これについては、ドライバーふたりも同感だ。スタートドライバーを務めた山内英輝は、序盤の数周がVivaC 86 MCの前に出るチャンスだとみて、スタートから猛プッシュをみせた。「スタートで前に出られたら良かったんですが、向こうも行かせてはくれなかった。抜くまでには至りませんでしたね」と山内。
「悔しい気持ちもありますけど、現状で良いレースはできましたし、次に活かせるレースだったと思います」
また、地元九州でのレースで気合が入っていた井口も「正直、終盤はこちらもいっぱいいっぱいで、抜くまでの余力はなかったです」という。
「去年は九州では開催されませんでしたし、以前にはドライブシャフトが折れてリタイアというのもあったので、最近九州のファンの皆さんの前でいいところが見せられていなかった。今回皆さんの前でいいレースができましたし、今後SUGOや鈴鹿に繋がるレースができたと思います」
「25号車はぶっちぎりでJAF-GT勢のなかで速くて、僕たちはスピードでは負けていた。でも今回はレースで同じようなペースでも走れているときもあったし、レベルアップもしていると思います」