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投稿日: 2016.05.06 15:25

Audi Team Hitotsuyama、最も苦手な富士で入賞。今後の上位争いに自信


スーパーGT | Audi Team Hitotsuyama、最も苦手な富士で入賞。今後の上位争いに自信

Audi Team Hitotsuyamaが2戦連続で入賞

Audi Team Hitotsuyamaは、2016年5月3日、4日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたSUPERGT第2戦「FUJI GT500KM RACE」を7位でフィニッシュし、2戦連続で入賞を果たしました。

Audi Team Hitotsuyamaは、Audi R8 LMSでSUPER GTに参戦した2012年以降、この富士では1度も入賞の経験がありません。その苦手とする富士で初の入賞を目指し、リチャード・ライアンと藤井誠暢が500kmの長丁場に挑みました。

5月3日 予選
Audi Team Hitotsuyamaは予選を想定して、少なめの燃料で午前中の公式練習に臨みました。ここで2番手タイムをマークし、好感触を掴んだチームは、Q1通過を確信します。

そして午後には曇り空の下、ノックアウト方式の予選が行われました。Q1は藤井が担当。柔らかめのタイヤを履く藤井は、タイミングを見計らいながらセッション終盤にアタックを敢行。ここで藤井は1分36秒965の9番手タイムをマークし、上位14台で行われるQ2への進出を決めました。

Q2では、ライアンが1分36秒264までタイムを縮めて、6番手タイムを叩き出します。ベストタイムを記録した周回、最終コーナーで少しミスしたことをライアンは悔しがっていましたが、それでも、富士としては過去最高のスターティンググリッドをチームにもたらしたのです。

予選結果
P1 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/小林崇志
P2 #25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允
P3 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一
P6 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/藤井誠暢

5月4日 決勝
明け方までの荒天から一転し、富士スピードウェイの上空は素晴らしい青空が広がりました。500kmの長丁場を2回のピットストップで戦うことになるこのレースでは、前日の予選で使った柔らかめのタイヤで走る第1スティントを短めにする一方、第2、第3スティントは硬めのタイヤで長く走るという戦略で、午後2時からの決勝に臨みました。

危なげなくスタートを決めたライアンは、オープニングラップで順位を1つ上げ、5位でコントロールラインを通過します。しかし、前日の予選で使用したタイヤは、路面温度が高いこともあって予想以上に摩耗が進み、ジリジリとポジションダウン。20周を過ぎたころには悲鳴を上げる状態に。そのとき、コース上でクラッシュが発生し、セーフティカーの導入が予想されたため、チームは早めのドライバー交替を決意。マシンに硬めのタイヤを履かせて、藤井をコースに送り出します。

ここから藤井は安定したペースで周回を重ね、全車が1回目のピットストップを終えた時点では8位にポジションを回復。その後も藤井は速いペースを保ち、62周を終えたところでステアリングをライアンに委ねました。

ライアンに交替した直後、コースアウトした車両を回収するためにセーフティカーが導入されましたが、幸いこの混乱に巻き込まれることはありませんでした。レース再開後、8位まで順位を戻したライアンは82周目、先行する1台をパスして7位にポジションをアップ。そして終盤には前を走る51号車フェラーリとの差を10秒から3秒弱まで縮めましたがそのままフィニッシュ、岡山に続き7位入賞でレースを終えることができました。

次戦は、第3戦のオートポリスが中止になったことから、7月23日、24日のスポーツランドSUGOが舞台となります。2014年に表彰台を獲得したサーキットだけに、次戦こそ表彰台の中央を目指してレースに臨みますので、皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。

決勝結果
P1 #3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/ヤン・マーデンボロー
P2 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/小林崇志
P3 #25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允
P7 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/藤井誠暢

チーム代表 一ツ山亮次のコメント
先代Audi R8 LMSはストレート勝負を苦手とするマシンだったこともあり、ここ数年、Q1を突破できるかどうかという状況が続いていた富士ですが、新型Audi R8 LMSになり、またタイヤの進化もあってポテンシャルは本当にアップしました。今回は安心してQ1に臨むことができました。決勝は、初戦の岡山が6番手スタートからの7位フィニッシュだったことから、今回は6位から少しでも順位を上げてゴールすること、そしてレース展開次第では表彰台を獲得することを目標としていました。結果は岡山と同じ7位ですが、最も苦手とする富士を7位で終えられたのは、他のサーキットならさらに上位を狙っていけることを意味しているので、チームは次のレースに向けてすでに気持ちを切り替えています。先代同様、新型Audi R8 LMSはブレーキングとコーナリングに優れており、菅生は間違いなく表彰台を狙えると思います。


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