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投稿日: 2017.09.06 10:38

スーパーGT:30号車TOYOTA PRIUS apr GT 2017年第6戦鈴鹿 レースレポート


スーパーGT | スーパーGT:30号車TOYOTA PRIUS apr GT 2017年第6戦鈴鹿 レースレポート

公式予選Q1 8月26日(土)14:35~14:50

 今回もQ1は佐々木選手が担当。気温は31度と、想定していたとおりではあったものの、路面温度に関しては37度とやや低め。しかしながら、そのあたりは考慮してタイヤはチョイスしており、大きな問題とはならないはずだった。

 実際、『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』に乗り込んだ佐々木選手は、5.8kmのロングコースということもあって普段なら入念に、アウトラップ以外にも数周を充てるウォームアップを1周で済ませ、さっそくアタックを開始。

 ワンラップをほぼ完璧に決めて、1分59秒336をマークすると、早々にピットに戻ってくることとなった。その時点では4番手であったが、終了間際に短縮するドライバーもいたことから7番手にまで後退するも、もちろんQ1突破には難なく成功。

 Q2を担当する永井選手にバトンをつなぐととともに、走行終了後にはしっかりアドバイスを授けることも忘れなかった。

公式予選Q2 8月26日(土)15:20~15:32

 前回に続いてQ2に挑むことになった永井選手は、計測開始と同時にピットを離れていく。佐々木選手同様、ウォームアップはアウトラップともう1周だけで、さっそくアタックを開始。まずは2分0秒726と、このレースウィークの自己ベストを軽々と更新したばかりか、なおも周回を重ねて初めて2分を切る、1分59秒853をマークする。

 路面温度がQ1よりもさらに2度ほど下がり、よりタイヤにはマッチした状態になっていたとはいえ、またしても佐々木選手のタイムに僅差で迫ることに成功する。もちろん、そのことを誰より喜んでいたのが佐々木選手だった。

 ポジションは14番手ではあったが、大幅にセットを改め、まだ完全ではない状態である。しかも、レースは1000kmにも及ぶ長丁場。作戦や展開次第では、十分チャンスのあるポジションだ。『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』が、どこまで順位を上げてきてくれるのか、大いに期待が高まることとなった。

永井宏明選手

「ハイブリッドを下ろして、今回からチャレンジということになりましたが、なんとかクルマ的には走りやすくできました。正直、少しパワー不足は感じますが、うまく走れたと思います。孝太くんが頑張ってQ1を通ってくれましたので、今回も僕はQ2を走ることができました」

「決めきれなかった部分もあるので、ちょっと課題は残してしまいましたが、レースペースは良さそうな気がするので、決勝にもつながると思います」

佐々木孝太選手

「走り始めから、いつもよりはいい状態で行けたかな、と思うのですが、最初のうち路面状態が良くなかったり、ハイブリッドを下ろした状態でのセットアップに時間も取られたりしたので、僕はQ1を問題なくクリアできましたが、もう少し煮詰められればレースをもっと楽にできるような感じがします」

「ハイブリッドを外してリヤまわりが軽くなったので、クルマのバランスの変なクセは少し減っているので、セクター1なんかは乗りやすくなっています。ただ、(ハイブリッドが)ないことが速さにつながってはいないというのが、本当のところですけどね」

「もっと出せると思うけど、永井さんがQ2で2分切りもできたし、お互い進歩はできていると思うので、決勝はなんとかトラブルフリーで行きたいですね」

金曽裕人監督

「予選に関しては、永井選手がベストタイムを出してくれて、2分を切れたのはほんと素晴らしいこと。まだミスは何か所かあるけど修正していけば、もっと速くなる部分はあるから可能性はあるし去年と比べると間違いなく進化し、1秒以上速くなっている。それは驚くべきことだと思っています」

「決勝に向けては、トラブルというものに対して、僕らがすごく慎重にやらなくてはいけないというのがありますが、ひとつ要素を消しているので、淡々と走ることもできるし、ドライバーのパフォーマンスも高い状態にあるので、ここでポイントを獲らなかったらどうするんだ!という予定です」


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