「最初の3周は本当にクレイジーだった」開幕戦2位表彰台、RAYBRIGバトンに聞くスーパーGTレギュラーデビュー戦

──ブリヂストンを装着するホンダ陣営にはタイヤかすが取れずにタイヤについたままでグリップダウンしてしまう、ピックアップの問題があります。今回、レース中にピックアップは起きましたか？

「その問題は事前のテストでかなり練習したんだ。この岡山での公式テストでたくさん練習して対処する方法が分かったので、レース中もピックアップがついても落とすことができた。ピックアップが始まるとトラクションがアグレッシブに、タイヤスピンもアグレッシブになる。フロントもリヤもピックアップはあったけど、特にリヤの方がすごかった。でも、リヤのピックアップを落とすのは簡単だったよ」

──ピックアップはいつ頃から起きていましたか？

「トラフィックになった時はずっと起きていたよ（苦笑）」

──前日の予選についてお伺いします。雨の予選でQ2を担当することになりましたが、どんな感触を受けましたか？

「予選についてはまあまあといったところかな。リヤタイヤを満足に温めることができなかったんだ。最後はいいラップだったけど、セッションの最初はかなり滑っていました。だから、予選5番手の結果はそんなに悪くないけど、もっと上に行きたかったよね」

──今回の予選までにレインタイヤを試したことはありますか？

「イエス。2カ月前のもてぎでウエットタイヤテストをしたんだ。だから今回の問題は、この週末1度もドライでまともに走れなかったこと。昨日の練習走行はギヤボックスからのオイル漏れの問題を抱えていて、まともに1度も走れてなかったんだ。

──もし、予選でもう1周走れていれば、もっといいタイムを出せた自信はありますか？

「間違いないね！」

──次の第2戦富士についても抱負をお聞かせ下さい。

「岡山はホンダNSXに向いたサーキットではないにも関わらず、ホンダにとってここ数年の中でも良いスタートが切れた。富士も難しいサーキットではあるけれど、テストではクルマのフィーリングも良かったし、ウエイトハンデは30kgになるのかな？　それで難しくなるにしてもウエイトハンデはいいレースをしたから得るものなので、まだまだコンペティティブにチャレンジするよ！　このレースで素晴らしい経験とたくさんのハピネス、自信、学びをもらったので、次のレースはもっといいレースができるはずだよ」