ニッサン モータースポーツ スーパーGT第5戦富士レースレポート
カルソニックIMPUL GT-Rがポール・トゥ・ウィン。GT-Rは開幕4連勝
SUPER GT 2016第5戦レースレポート
8月7日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)
8月最初の週末で、全国的に猛暑に見舞われた8月7日(日)、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)ではSUPER GT第5戦が行われ、ポールポジションからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップを快走。全く危なげない韋駄天ぶりで優勝を飾りました。開幕戦の岡山と5月の富士で#1MOTUL AUTECH GT-Rが2連勝を飾ったのを皮切りに、前回のSUGOでは#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが優勝したのに続いて、Nissan GT-R NISMO GT500の連勝記録は4に伸びています。
前日の公式予選日から猛暑となり、決勝日も早朝から暑いコンディションとなった富士スピードウェイ。決勝レースも、最後まで猛暑の中での戦いとなりました。静岡県警の警察車両が先導するパレードラップは予定通りに始まり、GTカーの隊列がローリングラップを回った後、午後2時42分にスタートが切られることになりました。
ポールスタートの#12 カルソニックIMPUL GT-Rは、スタートをオリベイラが担当。見事なスタートダッシュを決めてレースをリードします。レース序盤はこれに、それぞれ2番手と3番手のグリッドからスタートしたNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)と#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が追走していきましたが、84kgのウェイトハンディを搭載している1号車を従え、12号車と46号車が2台で先を急ぐ態勢となりました。
その2台のうち、少しペースが速かった12号車は少しずつ46号車との間隔を拡げていきました。スタートから20周を過ぎ、12号車のリードが11秒余りとなったところでコース上にアクシデントが発生。落下物排除のためセーフティカーがコースインすることになりました。これで12号車のリードはリセットされましたが、24周を終了したところでセーフティカーがピットロードに向かい、レースが再スタートしたとたんに、46号車との間にいたバックマーカーを使い、12号車は再び数秒のリードを築くことになりました。
33周を終えたところで12号車はルーティーンのピットインを行い、オリベイラから安田に交代。後半のスティントを担当する安田は、ピットアウト直後から猛プッシュし、前の周にルーティーンピットを行った46号車とのギャップを拡げていきました。そして46号車が戦列から去った後、47周目以降は2位との差を20秒以上に保ったまま周回を続け、文句なしのポール・トゥ・フィニッシュで今季初優勝を飾りました。
3番グリッドからスタートした#1 MOTUL AUTECH GT-Rは、前半のスティントをクインタレッリが担当し、後半の松田次生につなぐ作戦でした。序盤はトップを行く12号車や46号車に引けをとらないペースで走行していましたが、やはり84kgのハンディウェイトは厳しく、タイヤをいたわりながら我慢の走行を続けます。