Arnage Racing スーパーGT第5戦富士 レースレポート
August 7th Race Day
晴れ/ドライ 気温:33℃→32℃ / 路面温度:54℃→48℃
入場者:33,500人
決勝の日も、朝から夏らしい青空が広がった。ピットを吹き抜ける風は富士山麓らしい爽やかさだったが、真夏の太陽が高くなるにつれ、気温が上がっていった。午後の路面温度を考えると、タイヤの使い方がレース運びを考えるうえで間違いなく重要になってくる。Arnage Racingも今回こそタイヤ無交換作戦を成功させ、少しでもアドバンテージを稼ぎたいところである。9時から始まった朝のフリー走行では、土曜日に使用したタイヤを使って、凜太郎選手、安岡選手の順で走行し、タイヤがどの程度の走行距離に耐えうるかのテストをした。その結果、リアタイヤにはかなり負担がかかっているものの、なんとか決勝は無交換作戦を決行できそうだということが分かった。チームは最後まで入念にマシンのチェックを行い、決戦の時を待った。
14時30分、気温33度、路面温度は54度。暑さと熱気が最高潮の中、真夏の決戦の火ぶたが切って落とされた。静岡県警のパレードランからフォーメーションラップと続き、今大会もスタートドライバーを任された凜太郎選手が、23番グリッドからレースを開始した。
非常によいスタートを切った凜太郎選手は、スタート直後の混戦をうまく潜り抜けて2つほど順位を上げ、21番手のポジションから1分42秒台の安定したペースで走行を始めた。荒れたレース展開がつきもののこの時期の富士ラウンドらしく、序盤からマシン同士の接触やタイヤのバーストが相次いで前方車両の順位の変動があり、凜太郎選手はスタートから9Lapで19位まで浮上した。その後凜太郎選手は、後方から迫ってくる速いマシンを敢えてスルーさせ、自らのペースをキープする作戦に出る。凜太郎選手は21位までポジションを落とすも、1分42秒台のペースを守り続け、無理をしない走行でタイヤをいたわりながら落ち着いた走りを見せた。