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投稿日: 2018.08.09 14:04
更新日: 2018.08.09 14:28

LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

公式予選

■公式予選Q1:ヘイキが健闘の11番グリッド獲得

 4日(土)公式予選開始時の天候は晴れ。気温31度/路面温度44度の蒸し暑いコンディション。アタッカーのヘイキが公式練習走行でフィーリングの良かったミディアム系タイヤを装着してコースイン。丁寧にタイヤに熱を入れて温めるヘイキ。ストレートスピードは伸びずとも安定したコーナーリングでセクター2のタイムはまずまず。4周目に1分29秒817と7番手タイムを叩き出す。
 
 クルマのバランスはすこぶる調子よくドライバビリティに優れたセットアップが施されて非常に安定したタイム。続く5周目セクター1で100分3ほど4周目より遅れたが、続くセクター2で気合い一発100Rコーナーで決めたヘイキがコンマ1秒ほど削ってくる。
 
 最終セクターでまだタイヤにタレは来ず100分の4秒を削り取ったヘイキは1分29秒670と自己ベストを更新。公式練習走行ではトップ差1.6秒もあったギャップを0.664差とギャップを埋めた健闘の走り。トップに詰め寄り決勝に期待がかかる納得の11番グリッド獲得となった。Q1アタックを終えたヘイキはクルマのバランスは非常に満足のいく仕上がりで調子が良く177周のロングディスタンスとなる決勝が楽しみだとコメントした。

DENSO KOBELCO SARD LC500
DENSO KOBELCO SARD LC500

決勝

■ウォームアップ走行

 5日(日)の天候は時折晴れ間が見えるものの曇り。気温31度/路面温度45度のコンディションの中、20分間のウォームアップ走行が行われ、ユーズドタイヤで燃料を積んだ状態で、まずはヘイキが5周ほど走行。続いて可夢偉が7周にわたってクルマの確認を行った。ペース的には厳しくも安定した周回を重ね、決勝への準備を整えた。

■決勝スタート
第1スティント:序盤、ヘイキが一旦後退も挽回

 5日(日)13時30分決勝スタート時点は気温32度/路面温度47度の曇り空。500マイルにわたる熱戦の火蓋が切って落とされると11番グリッドから勇猛果敢に上位フィニッシュを目指してスタートしたヘイキが1コーナーをクリアしていったが、オープニングラップでスピードに優る後方スタートのクルマにセクター3までに抜かれてしまい、2周目には14位にまで順位を下げてしまう苦しい出だしに。
 
 だが長距離レースで安定したラップとピットワークで跳ね返せると厳しいハンディウエイトを背負いながらも、我慢の走行を続けていった。じりじりとヘイキが順位を上げていき26周目には9位にまで挽回していき、36周を終え1回目のピットインを行った。

第2スティント:可夢偉が懸命にポジションキープ

 40秒台中ごろと素早いピット作業で他車よりも4~5秒速く可夢偉を送り出す。前とのギャップを縮めることに成功して遅れを取り戻していく。可夢偉は苦しみながらも9位のポジションをキープする安定感のある走り。ピット作業で他車を常に数秒上回る安定して速いピットワークが大きくギャップを削れるポイントとみてメカニックも集中していった。
 
 途中のクルマの様子を無線で冷静にレポートしながら可夢偉がタイヤをマネージメント。無線でピットインの指示があるとプッシュして僅かでもギャップを削っていく努力を重ねた。そして、予定通り71周を終えてヘイキと交代すべくピットインを行った。

第3スティント:コンディション変化がヘイキのペースを奪う

 2回目のピットもミスなくスムーズな作業でヘイキを送り出すメカニック。前との差を詰めてピットイン周回数の戦略が違うクルマと順位が交錯する。落ち着いていて小康状態に見えるレース展開ではあるがライバル勢の戦略を読み解く将棋の詰めのような時間帯となった。だが90周あたりを超えた頃からヘイキのペースが芳しくない。
 
 曇り空で夕方になってきてコンディション変化の影響が顕著になってくる。ウエイトの軽いクルマに順位を奪われ12位に。我慢の走りを強いられるも何とか前に食らい付いていくヘイキは順位を11位に挽回。106周を終えて可夢偉にバトンタッチとなった。


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