D’station Racing 2018鈴鹿10時間 レースレポート
佐々木主浩
Kazuhiro Sasaki General Manager
今回は世界のライバルたちと戦う2台体制ということで、すごく楽しみにしていました。7号車は全体的に、トラブルもあってアンラッキーだったかもしれませんね。予選ではアタックラップでいいタイムが出ていたときに前のマシンに引っかかってしまったりしたので、そこからツキがなかったのかもしれません。一方で77号車はいろいろなトラブルもありましたが、それは次に活かし、今後トラブルがないようにしてもらえればと思います。今回はすごく暑くて、ドライバーたちもスタッフたちも大変なレースだったかもしれませんね。
武田敏明
Toshiaki Takeda #7 Team Director
事前にピレリタイヤを履いてテストをすることもできましたが、路面温度やコンディションの違いもあり、走り出しは望んだフィーリングを得ることができませんでした。ただ、3人のドライバーの経験から得られるコメントによって、クルマを改良できたと思っています。レースペースも良かったのですが、不運なペナルティ、トラブルで終わったのは残念です。でも今回、海外勢とレースをできたこと、ポルシェファミリーの一員として戦えたこと、バンバー選手と戦えたことはとてもいい経験でした。SUPER GTにフィードバックできる部分も得られたと思っています。
藤井誠暢
Tomonobu Fujii #7 Driver
決勝レースではトラブルのためリタイアになってしまいましたし、僕のスティントではドライブスルーペナルティもとられてしまいました。その点では全体的にはあまりいいレースにはなりませんでしたね。持ち込みの状態から少しずつクルマも良くなり、決勝でもペースは思っていたより良かったので、悔しいです。でも今回ピレリタイヤを履いてレースをしたことで足りない部分も分かりましたし、レースウイークの伸びしろはすごくありました。いい経験になったと思っています。まだSUPER GTのレースが残っているので、そこで結果を残したいです。
スヴェン・ミューラー
Sven Müller #7 Driver
レースウイークの最初は、ふだんSUPER GTで使っているものではないタイヤを使ったこともあり。セットアップですごく苦しんだんだ。でもチームの努力もあって、決勝のペースはすごく良かったと思うんだ。それだけにトラブルが起きてしまってレースを終えなければならなかったのは残念だよ。次はSUPER GTのSUGOでのレースだけど、3週間前にテストをして、初めて走ることができた。ハイスピードのコーナーも多くて、僕の好きなコースになったよ。だから今から楽しみにしているんだ。
アール・バンバー
Earl Bamberr #7 Driver
全体的に見ると、最初はすごく難しい状態だったクルマを、チームが努力をして、レースまでにかなりいい状態にすることができたと思うんだ。チームの力は高いし、今回トモノブ、スヴェンというふたりと仕事ができて良かった。レースでは序盤からすごくいいペースで走ることができただけに、トラブルが起きてしまったことはすごく残念に思っているよ。でも、チームの力をみせることができたと思うし、この走りがチームにとって、今年残り3戦のSUPER GTのシーズンに役に立つことを願っているよ。
米山 昇
Noboru Yoneyama #77 Team Director
レースウイークの最初はアンダーステアでしたが、予選では気温・路面温度の関係で今度はオーバーステアになるなど、難しかったですね。レースではリヤを安定させ、ウォームアップではそれを対策できていたと思います。レースではクールスーツのトラブルが出てしまい、苦しいレースになってしまいました。なんとか完走することこそできたものの、ドライバーたちには申し訳ないです。ただこの経験をしっかりスーパー耐久にも活かさなければいけませんし、速くなるための“ネタ”も仕入れることができたのはプラスな要素です。
星野 敏
Satoshi Hoshino Team Principal & #77 Driver
今回はトラブルやミスもあったりして、完走することこそできましたが、あまりスッキリしない不満足なレースになってしまいましたね。これまで自分はデイトナやドバイでレースを戦いましたが、今回の鈴鹿10時間はそんな外国のような雰囲気があって、良かったですよね。3スティントは走りましたが、とてもいい経験を積むことができたと思っています。暑かったですが、自分がもっと練習を積んだり、体力をつけたり、作戦もこなせるようにならないと、もっと上にはいけないと痛感しました。
近藤 翼
Tsubasa Kondo #77 Driver
まずは無事に完走できたので良かったとは思いますが、順位としては満足できるものではないので、その点では悔しさがあります。でも今回、7号車のバンバー選手やスヴェン選手と一緒に仕事をすることができ、オンオフの切り替えやレースへの取り組む姿勢、それに『鈴鹿でこんなラインがあるんだ』等々、本当に勉強になったと思います。良い機会をいただいてチームに感謝していますね。今回得たことがスーパー耐久の残りのシーズンにも役に立つと思いますし、ドライバーとしてもいい経験を積むことができました。
ジョノ・レスター
Jono Lester #77 Driver
決勝日はすごく長かったね(笑)! レースウイークの走り出しはフィーリングも良くなくて、僕たちはレースに向けて改良を続けてきた。レースでもクールスーツのトラブルがあったりして、ガレージに入ることがあったから、リザルトを残すことはできなかったけど、D’station Racingを応援してくれるファンもいたし、リスクをなるべく避けて走りきることに向けて努力した。レースの雰囲気は最高だったし、日本で戦うときはいつもこうして素晴らしい経験をできる。この週末、D’station Racingに加わることができたことを光栄に思うよ。