LEXUS TEAM ZENT CERUMO スーパーGT第6戦鈴鹿 決勝レポート
立川は5周目の日立オートモティブシステムズシケインで#8 NSX CONCEPT-GTのインを突き、ひとつポジションアップ。さらに7周目には3番手を走る#12 GT-Rに接近していくと、12周目の1コーナーでオーバーテイク。前を走るのは長年のライバル、本山哲選手駆るNo.46 GT-Rだ。
2台は13周目あたりから熾烈な攻防をみせはじめていくが、30周目の日立オートモティブシステムズシケインから31周目の1コーナーまで、サイド・バイ・サイドの激しいバトルを展開。これを制した立川は2番手に浮上し、さらにポールポジションスタートの#15 NSX CONCEPT-GTに狙いを定めると、22周目の日立オートモティブシステムズシケインでパス! ピットで見守った石浦も「『挽回する』とは言ってたけど、トップまで来るとは……」と驚くほどの走りで、なんと1スティントだけでトップに立つ激走を披露してみせた。
ZENT CERUMO RC Fを首位に導いた立川は、26周を終えピットに向かうと石浦に交代。石浦も前日の予選Q1でみせた好走をそのまま引き継ぎ、抜群のペースで2番手以下を寄せ付けない走りを披露。一時は2番手以下に大きな差をつけ、58周を終え盤石のリードを築きふたたび立川に交代した。
立川は第3スティントもパーフェクトにこなし、さらにピットクルーも前日高木虎之介監督が期待したように、ミスなく作業を続けていった。しかし、石浦がドライブしていた82周目、2コーナー立ち上がりでGT300クラスの#2 ロータスがクラッシュ。セーフティカーが導入されると、ZENT CERUMO RC Fの背後に、後方からポジションを上げてきた#36 RC Fが少しずつ近づきはじめた。
ZENT CERUMO RC Fは116周を終えピットに向かい、49.7秒という静止時間で石浦から交代した立川を送り出したが、前の周にピット作業をこなしていたNo.36 RC Fに先行されてしまう。これでZENT CERUMO RC Fは2番手に後退。立川はふたたび前を追う展開となった。