更新日: 2018.11.01 12:57
GOODSMILE RACING & TeamUKYO 2018 スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート
■10月21日(日)
2ピット作戦が上手く機能せず19位で終わる
決勝日も雲ひとつない快晴に恵まれた。だが、このことが結果的に0号車を苦しめることになる。レース開始時の気温は17度、路面温度は36度と想定よりかなり高い。この環境では、今回持ち込んだタイヤでは路面とのマッチングが悪く、チームは苦肉の策として2ピット作戦を行なうことになった。
スタートドライバーは片岡選手。レース1周目から、前を走る61号車(SUBARU BRZ R&D SPORT)に仕掛けていく。サイドバイサイドになり一時は前に出たが、その後のコーナーでやや膨らんでしまったところをすかさず抜き返されてしまう。3周目には34号車(Modulo KENWOOD NSX GT3)にも抜かれ、6位にダウン。そしてチームはこの周に早くも1回目のピットインを敢行する。タイヤを4本交換してドライバーは交代せず片岡選手のままコースに戻した。
アウトラップは28位と最下位1つ前まで順位を落としたものの、ニュータイヤの恩恵でペースが上がり、次々とオーバーテイクしていく。14周目には23位まで順位を戻すが、17周目にライバルチームのコースオフによってセーフティーカーが導入された事を受け、チームはセーフティーカー明けの23周目に2度目のピットインを決断する。タイヤ4本を交換し、ドライバーは谷口選手に交代してコースに送り出す。アウトラップは26位だったが、順調に前車をオーバーテイクしていき、44周目に19位まで順位を上げた。
しかしここから、前を走る117号車(EIcars BENTLEY)と長いバトルが始まる。ラップタイムがほぼ同じ上に、狭くてパッシングポイントが少ないコース特性もあり、抜けそうで抜けない状態が続く。
バトルは17周に渡り、ついにオーバーテイクが叶わないまま61周目に19位でチェッカーを受ける。今季初のノーポイントレースを喫し、シリーズランキングは4位に落ちた。なお、ランキングトップの55号車(ARTA BMW M6 GT3)は4位でゴールして8ポイントを獲得した。これによりトップとの差15ポイントで次のシリーズ最終戦に挑む形となった。
最終戦に向けての大事な一戦でノーポイントは非常に苦しいが、それでもシリーズチャンピオンの可能性はまだ無くなってはいない。一縷の望みに賭けて、最終戦もてぎは全身全霊で挑む。