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投稿日: 2019.06.30 22:17
更新日: 2019.07.01 02:10

WAKO’S 4CR LC500が激しいトップバトルを制して2013年以来の美酒。レクサスが2戦連続表彰台独占【スーパーGT第4戦タイ決勝】


スーパーGT | WAKO’S 4CR LC500が激しいトップバトルを制して2013年以来の美酒。レクサスが2戦連続表彰台独占【スーパーGT第4戦タイ決勝】

 レースが30分を経過し20周に入る頃には、常時1秒差以内だった首位攻防は1.4秒差へと開いていく。その後方、3番手のWedsSportは約5秒差まで遅れ、レースペースの相違が出始める。さらに5番手争いではCRAFTSPORTもジリジリと遅れ、21周目にはKeePer平川にポジションを明け渡してしまう。

 BS+LC500の勢いを駆る平川は、すぐさま前方のヨコハマタイヤ勢に迫り、WedsSport、リアライズコーポレーションとの三つ巴を展開。この3番手争いの先頭を引く国本は1分27秒台が精一杯。しかし後続は7番手DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンも1分25秒台を記録し、この隊列に加わってくる。

 すると28周目にWedsSport、リアライズGT-Rが同時にピットへ。それぞれ4本交換で42.1秒、50.8秒の制止時間でコースへと復帰。すると同じタイミングのトラック上では首位攻防が動きはじめる。

 ピットアウト直後のWedsSport坪井に6号車WAKO’Sが行く手を塞がれる形となり、わずかにラインを乱した大嶋のインを突いた中嶋一貴がついに先頭へ(後にWedsSport ADVAN LC500坪井には黒白旗が提示される)。トップに立った36号車は、30周終了時点でピットインを決断し、6号車WAKO’Sも同時にピットインしてピットバトルに。

 するとこのピット作業で意地を見せたTeam LeMansは、44.0秒だったTOM’Sの36号車をピットロードで逆転しコース復帰。再び首位を奪還したWAKO’S 4CR LC500が山下健太のドライブでトップチェッカーを目指す戦いが始まった。

 すると2番手となったau TOM’S LC500関口雄飛も、追う側のテンションで執拗に6号車のテールを舐め、ヘアピンではサイド・バイ・サイドに並びかけるなど、首位の山下に大きく揺さぶりを掛けていく。

 その後方では平川からバトンを受けたKeePerのニック・キャシディが、タイヤ無交換作戦で浮上してきたKEIHIN NSX-GT、そしてピットウインドウ直前のスパートで上がってきたDENSO LC500を35周目に立て続けにオーバーテイクし、ついに3番手を手に入れる。

 このまま上位レクサス勢のハイテンションバトルが続くかと思われた37周目、ホンダファンにとっては目を覆いたくなるような光景が。MOTUL MUGEN NSX-GTとRAYBRIG NSX-GT、そしてARTA NSX-GTのホンダNSX3台が絡むクラッシュが発生し、ARTAはストップ。翌周にはセーフティカー(SC)が導入し、各車のバトルは完全な仕切り直しとなってしまう。クラッシュしたMOTUL NSX-GTはガレージにマシンを入れてリタイア、RAYBRIGもガレージにマシンを入れ、ジェンソン・バトンがマシンを降りることになった。

 41周目にホームストレート上で2クラスのリグループを経て、43周目からリスタートが切られると、わずかにギャップを築いた首位山下に対し、2番手TOM’S同士の攻防がヒートアップ。

 ターン3のヘアピンで関口のインに飛び込んだキャシディだが、並んだままコーナーをクリアした2台は立ち上がりでわずかに接触し、3コーナーアウトに弾かれたau TOM’S LC500はスピードバンプに乗り上げジャンプ。火花を散らしてハードランディングし、DENSO、WedsSport、そしてリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rにも先行される手痛いダメージを負ってしまう。


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