更新日: 2019.07.01 11:49
灼熱のなかの大混戦。GT300上位陣それぞれのレース終盤の展開の舞台裏《第4戦タイGT300決勝あと読み》
一方、レース終盤に3番手争いを展開していたのは、リスタートでD’station Vantage GT3をかわしたGAINER TANAX GT-Rを駆る平中克幸と、同じく終盤D’stationをかわしてきたLEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥だ。
LEON PYRAMID AMGは、序盤5番手を走っていたが19周目にピットイン。この際黒澤治樹から蒲生に代わるとき、タイヤを「フロントのみの二輪交換(溝田唯司監督)」とする作戦を採った。
蒲生は非常に長いスティントを走ることになるが、そこはチーム、LEON PYRAMID AMG、そしてブリヂストンと蒲生という組み合わせ。終盤までペースを落とすことなくファイナルラップまでGAINER TANAX GT-Rを追いつめていった。
一方終われる平中は、「タイヤはずっと厳しかったんですが、GT-Rのいいところを活かして、加速とターン4でなんとか抑えていました。ファイナルラップまではそういう状態だったんですが、うしろからGT500がバトルをしながら近づいてきてしまって」と最終周の状況を明かした。
「ターン5のブレーキングで詰まってしまって、蒲生選手が外側から迫ってきてしまい、僕は外に行き場がなくなってしまったんです。ステアリングを切った瞬間にスピンしてしまいました」
GAINER TANAX GT-Rにとっては、グリップも残っておらず「まわりにヒットしてペナルティを受けるか、スピンするか(福田洋介チーフエンジニア)」という状況になってしまったのは不運だった。これでGAINERのダブル表彰台というチャンスは潰えてしまったが「10号車が勝てて良かったです。(星野)一樹さんも京侍も苦労しているのは見ていましたし、一緒に表彰台に乗れれば良かったですが、素直に嬉しいですね」と平中は語った。