更新日: 2020.10.06 19:07
TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート
■Q1:中山が僅差の争いとなったQ1を7位で突破
3日(土)15時11分に始まったQ1開始時点で気温21度/路面温度30度の曇り空。路気温は徐々に下がり、肌寒ささえも感じるコンディション。残り8分ほどでコースインした中山は、公式練習走行でグリップ感と安定感のあったソフト側タイヤを装着。
丁寧にじっくりとタイヤに熱を入れていき、4周目にトラックリミットオーバーでタイム採択されずも、5周目ラスト1周に懸けた中山は渾身のアタックを見せた。セクター1で自己ベストをコンマ1秒削り、セクター2ではコンマ8秒も削る気合いの走り。最終セクターも38秒台に入れて1分28秒382を叩き出し、僅差の争いとなったQ1を7位で突破して見せた。
■Q2:ヘイキがふたつ順位を上げる5番グリッドを獲得
Q2開始時点ではさらに気温が下がり、曇天となり日が当たらず気温20度/路面温度28度に。インターバルの間に若干のセット調整と中山の走行データとアドバイスを参考にクルマに乗り込んだヘイキ。Q1を走った中山のアドバイスに従って丁寧にタイヤに熱を入れていき、午前中の公式練習走行では今季初の富士での走行でリズムに乗れない箇所もあったが見事に修正を入れてきた。
5周目にアタックに入ったヘイキは、セクター1で中山のタイムをコンマ1秒削り、セクター2でもコンマ1秒削る速さを見せる。期待が高まった最終セクターも同じく38秒台に入れ込む好走を見せて、見事1分28秒088の5位と、Q1からふたつ順位を上げる3列目5番グリッドを獲得した。
■決勝
・ウォームアップ走行
4日(日)11時40分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、朝方の雨も乾き、曇りながら完全なドライ路面に。時折の日差しで体感としては暖かさも感じたが、気温21度/路面温度28度。
まず中山が決勝スタートタイヤと同じ種類のソフト側ユーズドタイヤを装着して、2周クルマの状態を確認。続いてスタート担当のヘイキが3周目から確認を行った。ウォームアップ走行は、トータル12周を走行して、1分30秒650の8番手となった。
■決勝レース
第1スティント:ヘイキが3位浮上のパフォーマンスを見せる
4日(日)13時30分決勝スタート時点は気温22度/路面温度29度のコンディション。5番グリッドから粉骨砕身に勝利を目指していったヘイキが駆るDENSO KOBELCO SARD GR Supra。ソフト側タイヤとはいえ、グリッド回りの他車に比べて硬めのタイヤ。波乱のスタート直後こそはポジションを下げたが、セーフティカー(SC)解除後から非常に高いドライビングパフォーマンスを見せた。
11周目に19号車を1コーナーで、13周目に23号車を100Rで300車両をうまく使って仕留めると、15周目には12号車のペナルティもあって3位にまでポジションアップ。トップ8号車との間隔もスティント終盤に徐々に削っていった。次に勝負どころと目されるピットインを前に前後間隔やペース、他車の動向、300クラス集団の位置を確認しながらピットインのタイミングを図る脇阪寿一監督。
メカニックもいつでもOKと臨戦態勢を敷いた。そして、他車が入り始め、ここぞとばかりにヘイキをピットに呼び戻し、トップ8号車との同時ピットインに勝負をかけた。