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投稿日: 2020.10.06 19:06
更新日: 2020.10.06 19:07

TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

 ヘイキの速いインラップタイム、素早いピットワーク、中山のアウトラップとすべてでトップ8号車を上回るチームの総合力で、アウトラップのヘアピンでかわしてトップを奪取する快挙。見事に勝負どころで打ち勝って見せる強さを発揮した。

 レース後半は追いすがる2位との間合いを見ながら安定したペースで独走状態で周回を重ねる中山。だがラスト2周に燃料警告灯が点灯し、最終ラップの最終コーナーでガス欠症状が出て、あわやのシーンもあったが、無事にトップチェッカー。昨年第6戦オートポリス以来で通算GT10勝目、富士ラウンドでの勝利は、脇阪寿一監督がGT最後の優勝となっている2012年以来の優勝を飾った。

 ドライバーポイントでは20点(計39点)を獲得しトップ差8点のランキング5位に、チームポイントでは23点(計54点)を獲得しトップ差8点のランキング4位に浮上した。次戦は、10月24日(土)~25日(日)に鈴鹿サーキットにて第6戦として開催される。

2020年スーパーGT第5戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2020年スーパーGT第5戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

■ヘイキ・コバライネン

「まわりに比べて硬めのタイヤだったので、スタートして序盤は温めるのが大変だったけど次第にペースも良くなってポジションを上げてユウイチさんに繋ぐことができ、さらにピットタイミングと作業もベストだった。8号車を抜いたときはTV映像に映ってなかったからタイムモニターで抜いたとわかった時には興奮したよ」

「また今季初めてファンの前で走ることができ、その前で優勝できてとても嬉しかった。パドックに入れずスタンドで応援してくれたスポンサーやファンの声援の力を本当に実感したよ。これでチャンピオンシップの争いに残ることができたと思うので、次の鈴鹿でも多くのファンの目の前で頑張りたい」

■中山雄一

「ピット作業もタイミングも良くアウトラップのヘアピンで8号車をパスすることができました。タイヤを温めるのは大変でしたが、最初の2周のラップタイムは他のマシンよりも良く、攻め切ることができたと思います。燃料は大丈夫と言われてましたが、残り2周で『No Fuel』の表示がコックピットに出てきて焦りました」

「チェッカー直前の最終コーナーでとうとうガス欠症状が出て、パニックになりかけましたが、なんとかマシンはゴールラインまで加速を続けてくれました。パッシングで喜びを表したかったですけど、とてもそんな余裕はなかったです(笑)。ファンの前で優勝することができ、表彰台の真ん中は本当に気持ち良かったです。チームのモチベーションもさらに上がったので、次の鈴鹿がとても楽しみです」

■監督 脇阪寿一

「チームを預かってから5戦目で優勝できるまでの道のりは色々な困難がありましたが、レースの神様に、君らの進んでる道、方向は間違えてないよ! って言って貰えた気がして嬉しかった。これから先、仲間たちの人生がもっともっとより豊かなものになるよう努めたい。サードチームとその仲間たちが大好きです。彼らを誇りに思うし、心の底から感謝しています」

「まだまだ強くなって成長していきましょう。さらに厳しい課題が待っているので一緒に乗り越えていきましょう。それと今季初めてファンをサーキットに招いての優勝は格別でした。まだパドックに入れなくてスタンドで応援して頂いたスポンサーのみなさんやファンのみなさん、ご声援ありがとうございました。鈴鹿でも良いレースをお見せできるよう、しっかり準備していきたいと思います」


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