更新日: 2016.11.15 13:18
シンティアム・アップル・ロータス スーパーGT第3戦/第8戦もてぎ レースレポート
決勝レポート
2016年の最後を飾る250km/53Lapの決勝レースが、13:30から定刻通りスタートしました。午前中の公式予選で25番グリッドからのスタートとなった№2 シンティアム・アップル・ロータス(SGT EVORA)は、今季初めて高橋一穂選手がスタートドライバーを担当。
来期に向けての実戦におけるシミュレーションを兼ね、後方からの追い上げを目指しました。ローリングスタートからのオープニングラップでは、ストレート加速に勝るライバルたちに抜かれ順位を下げるEVORA。
しかしタイヤが暖まるにつれ、コーナーでその差を徐々に詰めて行きます。そして4周目。高速セクションとなるS字カーブをクリアし、V字コーナーをクリアしてEVORAは前方を走るマシンを捕らえました。
しかしヘアピンカーブの進入で、非常に残念なアクシデントが起こりました。本来であれば前方を走るマシンと同じラインでアウト側から進入するべきところを、EVORAはイン側へ向けてブレーキング。これが前方を走るマシンのターンインに重なり、前走者のリアタイヤ付近に接触してしまったのです。
これにより、No.60 LEXUS RC F GT3はリタイアに。EVORAはマシンをピットまで戻しましたが、左フロントサスペンションの破損状況がひどく、同様にリタイアとなってしまいました。
ドライバー:高橋一穂選手
「ぶつかるかトラブルかの一年でしたが……自分が言えることは、本当に接触するのはよくない。今回も、相手のドライバーにも大変申し訳ないです。
またマシンも本当に運転しやすく仕上げてもらっていただけに、チームの期待にも応えたかった。これを噛みしめて、じっくり考えたいと思います」
ドライバー:加藤寛規選手
「去年から今年にかけて、マシンとタイヤのマッチングや、マシンのアップデートについてはうまく行きつつあったのですが、ドライバーのミスであったりマシンにトラブルが出てしまったりして、これをうまく形にできませんでした。
本当に、悔しいシーズンでした。そうは言っても内容は少しずつですが良くなってますので、だめだった部分を少しずつ詰めて行って来シーズンに臨めればと思います」
チーフエンジニア:渡邊信太郎
「トラブルもそうですが、マシンが壊れてこれを修復して……その繰り返しで終わってしまった。アップデートをテストで検証したり、セッティングを煮詰めるなど、本来やるべきことができない、苦しいシーズンでした。
そんな状態でもクルマの速さはありましたから、これをうまく使って?度でも結果が出せれば、状況は好転できたかもしれない。まずは初心に返って、きちんとレースを終えるところから出直しです。今年?年、ありがとうございました!」