更新日: 2021.09.22 18:36
大津弘樹 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート
SUPER GT 第5戦 SUGO GT300KmRACE レースレポート
DATE:予選 9月11日(土) 決勝 9月12日(日)
TEAM:Modulo Nakajima Racing
CAR No.64
第3戦の鈴鹿大会ではポールポジションを獲得したにも関わらず、ブレーキトラブルが発生したことによりリタイアしてしまい悔しいレースとなりました。今大会では悔しさを晴らし私自身得意としているスポーツランドSUGOで優勝を獲得するという強い気持ちで臨みました。
予選Q1は私が担当しました。気温が24度と想定より低くタイヤの作動温度を下回っていたため、入念にタイヤを温めてアタックラップに入りました。しかし1周目のアタックではタイヤに熱が入り切らなかったためもう1周アタック。大きなミスなく1周をまとめることができたためタイム更新し3番手でQ2へバトンを繋げました。
Q2もミディアムタイヤを装着し伊沢選手がアタック。Q1よりもハイペースでタイヤを温めていき、アタック1周目にピークグリップを合わせたものの、他車のタイムの上がり幅が大きく6番手となりました。
決勝は伊沢選手がスタートドライバーを担当しました。オープニングラップを6番手で終えると序盤を順調に周回して行きましたが、10周目を過ぎたあたりからタイヤのグリップダウンによりペースが上がらず、後続を抑えながらの走行となりました。さらに周回を重ねるごとにタイヤのグリップが落ちていき8番手まで後退。状況が厳しいなかでしたが8番手を維持したまま30周目にピットに入りました。
私にドライバー交代とバックアップとして用意していたタイヤを装着しコースイン。ピットタイミングにより11番手まで順位を落としてしまいましたが、タイヤが温まるとタイヤのグリップを高く感じたため、スティント前半に16号車を馬の背コーナーのブレーキングでオーバーテイク。その後も続いて14号車を1コーナーのブレーキングでオーバーテイクし9番手まで順位を上げました。
さらに最終コーナーで300クラスのトラフィックで加速が鈍った19号車を1コーナーのブレーキングでさらにオーバーテイクし全車がピット作業を終えた段階で順位は8番手で走行していました。スティントの後半になると前方のマシンにトラブルやペナルティがあったため一時6番手を走行していましたが、300クラスをオーバテイクした際に左リヤにヒットされてしまい、マシンに損傷があったため大幅にペースを落としてしまいました。
順位を守るためにベストを尽くしたものの、2台にオーバーテイクされてしまい8番手でレースを終えることとなりました。
前戦の鈴鹿大会でマシンが炎上してしまい大きなダメージを負ってしまいましたが、短いインターバルでチームがマシンを完璧に修復して頂き、トラブル無くレースを終えられたことに心より感謝しております。
レース後半はタイヤのグリップが極端に落ちてしまい課題が多くありますが、中盤までのペースを見ると良いところが多々あったと感じています。今後のタイヤ開発に向けて53周を走り切ったことで、多くのデータを得ることができたので、この結果を活かしレベルを上げられるよう取り組んで行きたいと思っております。
次戦は10月22~23日にオートポリスにて第6戦が行われます。残り3大会となるので優勝するために必要なことを補えるインターバルに出来るようチームと協力していきたいと思います。引き続き宜しくお願い致します。