更新日: 2022.12.21 14:13
TGR TEAM au TOM’Sがファン感謝祭を開催。坪井とアレジがシーズンを振り返ると同時に2023年へ意気込み
また、イベント内でも坪井と斎藤愛未による“レーシングドライバー同士”の結婚が話題となり、伊藤監督も“今シーズンの印象に残ったエピソード”として、最終戦の公式練習時に無線で結婚の報告をしたときのことを挙げていた。
結婚発表から2週間ほどが経つ坪井だが「レースやイベントばかりで、ろくに家に帰れていません。(引越しをして)やっとダンボールが全部開いて、やっと少し落ち着いたかなくらいの感じです」とのこと。シーズンは終わったものの、お互いに多忙な日々が続いているようで「正直、まだバタバタしていて……あまり新婚感がないですけど(苦笑)お互いにレースも終わったので、年末年始はふたりでゆっくりしたいです」と語った。
そして2021年から日本でレース活動を始めているアレジにとって、こういったファンイベントに参加することは初めての経験となる。「今まではファンのみんなのために何もすることができなかったから、少し可哀想だと思っていた。今後はこういったイベントが少しずつできればいいなと思っている」と、特にファンひとりひとりとの交流を丁寧にしている姿が印象的だった。
TOYOTA GAZOO Racing陣営は2023年シーズンの体制がすでに発表されており、アレジは37号車TGR TEAM Deloitte TOM’Sに移ることが決まっている。GT500ルーキーイヤーでは特にタイヤの使い方を学んだとのことで、「最初は特にウォームアップのやり方が大変だった。予選でのタイヤの使い方も少し足りない部分があったと思う」とアレジ。伊藤監督や坪井のアドバイスを参考にしながらその部分を改善し、「(シーズンの)最後は良くなった気がするけど、まだダメなところもあるから、もっと良くして来年に臨みたい。また来年も同じチームで乗りたかったという思いは強くあったけど、来年は37号車になってエンジニアやチームメイトも変わることになる。けれど、変わらずにチャンピオンを目指して頑張りたいと思う」と、意気込みを披露した。
そのアレジを引っ張る役として2022年シーズンに奮闘してきた坪井も、「ジュリアーノと一緒に重ねてきた1年間の経験を、2年目以降に一緒に披露できないということには寂しい気持ちもあります」と本音を語った。
新パートナーとなる宮田莉朋と組むことが決まっている2023年シーズンに向けては、「宮田選手とはF3で2年間チームメイトでやってきていますし、お互いのキャラクターが分かったうえでレースをすることができます。今年は結果が出なかったので、来年はしっかりと結果が出るように……第1ドライバーがダメだと思われないように、しっかりと頑張りたいと思います」と気持ちを新たにしていた。