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投稿日: 2023.04.17 12:35
更新日: 2023.04.17 12:41

TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーGT第1戦岡山 レースレポート


スーパーGT | TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

■決勝

 16日(日)、天候は回復。午後1時半、気温19度、路面温度30度、時折日差しも見られる薄曇りのコンディションの中、
岡山県警のパトカーによる先導パレードラップ、フォーメーションラップを経て82周で争われる決勝レースがスタートしました。一方で決勝レース中の雨予報も出ており、このフォーメーションラップ中に小雨が降り始め、この後のレースを予感させる開幕となりました。


 スタート直後、5番手スタートの国本の19号車が3位へとポジションアップ。この19号車にかわされる形となった14号車の大嶋も離されることなくバトルを繰り広げました。


 レース序盤から降り始めた雨は徐々に強さを増し、15周を終えたところで、GT500クラスでは14号車、36号車、38号車、39号車を含む9台がレインタイヤに交換するためピットイン。その直後、GT300クラスの車両がコースオフしたことによりフルコースイエロー(FCY)が出され、さらにタイヤが外れるアクシデントやコースオフする車両が続きセーフティカーが導入。この間に雨は土砂降りとなり、雹も落ちてくる状況で路面は完全なヘビーウェットとなりました。


 19周目にピットレーンがオープンになると、ピットインをしていなかった残りの車両もレインタイヤへと交換。これで大きく順位が入れ替わり、37号車が2位、36号車が4位、14号車が6位、38号車が8位、前日の大クラッシュから懸命の作業で車両を復旧した39号車は最後尾スタートから10位へと順位アップ。一方、ピットタイミングを引っ張った19号車は最後尾へと落ちてしまいました。


 23周目に再スタートが切られると、大きく水煙を上げながらのバトルの中、坪井がドライブする4位の36号車が素晴らしい追い上げを見せ、28周目には首位に立ちました。


 3位を走行していた笹原の37号車は、先のFCY中にピットインしたことに対して60秒ストップのペナルティを科されることとなり、無念の周回遅れとなってしまいました。


 再スタート後から雨脚が弱まり、路面も乾いていく状況となったことで、各チームはどのタイミングでドライタイヤに交換するかピット戦略が難しいレースとなりました。


 41周を終えたところで3位走行中の14号車がピットイン。続く45周を終えたところでは2位走行中の36号車がピットイン。宮田へと交代した36号車は僅差の2位で首位を追う形となりました。


 48周目、コースアウトしてグラベルに停まってしまった車両の回収のためにFCYが導入。ほとんどの車両がドライタイヤへと交換していましたが、このFCY中に再び雨が降り始めるという難しい展開に。


 51周目、FCYが解除された直後に2台の車両が接触しコースアウトしたため、2回目のセーフティカーが導入されました。このタイミングで、首位の23号車Zがピットインしてレインタイヤへと交換したため、36号車が再び首位に立ちました。


 雨脚はさらに強まり、加えて近くで落雷が認められたため、レースは55周を終えて赤旗中断。約20分後、かなり雨が降っている中でレースが再開されると、23号車Zを除くほとんどの車両が一斉にピットへ向かい、レインタイヤへと交換しました。


 首位にいた36号車はこのピット作業時、左フロントタイヤが完全にはまっていない状況のままピットアウト。走行を続けることはできず、優勝を争える位置にいながら、痛恨のリタイアとなってしまいました。


 この時点でトヨタ勢最上位は14号車の4位。38号車が6位、39号車が9位、10号車が10位。


 60周目にセーフティカーのランプが消え、翌周から再スタートが切られるかと思われたところで、GT300クラスの車両からタイヤが脱落し、再びセーフティカー導入。そして、また雨脚が強まったことでこの日2度目の赤旗中断となりました。


 午後4時20分にセーフティカー先導で走行は再開されましたが、強い雨で再スタートは切られることなく、63周目に3度目の赤旗が掲示。そのままレースは終了となりました。


 これによりトヨタ勢は、14号車が4位、14番手から追い上げた38号車が5位、クラッシュから復活し最後尾から走り抜いた39号車が8位、19号車が9位となり、大波乱となった開幕戦でポイント獲得を果たしました。



 GT300クラスでは、最前列2番手からスタートを切った2号車が、10番手スタートから順位を上げた52号車と共に上位争いを展開。しかし、2号車は1回目の赤旗再開後のセーフティカー走行中に左リアタイヤが脱落するアクシデントに見舞われ、無念のリタイア。


 一方、12番手スタートから終盤のピット作戦で大きく順位を上げた244号車が3位でフィニッシュし、表彰台を獲得しました。52号車は5位、60号車が8位でポイント獲得を果たしました。

2023スーパーGT第1戦岡山 HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞)
2023スーパーGT第1戦岡山 HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞)


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