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投稿日: 2023.10.18 14:00
更新日: 2023.10.18 14:20

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート


スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

予選での速さは見せられたが決勝は厳しい戦いに

シリーズ名:2023 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2023 AUTOBACS SUPER GT Rd.7『AUTOPOLIS GT450km RACE』
レース距離:1周4.674km×97周(453.3km)
10月14日(土)天候:曇り/路面:ドライ
10月15日(日)天候:曇り/路面:ドライ

10月14日(土)
公式予選:GT500クラス2位:1分31秒604

 九州唯一のスーパーGT開催地オートポリス第7戦。サクセスウエイトが半分になり、今年は未知の450kmレース。まったく予想ができない今年の予選。昨年は24号車がポールポジションと横浜ゴムとも相性の良いサーキット。シリーズを考えるとポールポジションの1ポイントが欲しいところ。19号車のウエイトは27kg。

 曇り空のなか、9時35分より公式練習が始まった。タイヤと路面とセットアップの確認を阪口晴南選手が担当し、ロングテストは国本雄資選手が担当した。19号車は占有走行にて途中赤旗提示直前に国本選手が出したタイムがトップとの差が0.352秒の3位(1分32秒900)となり、好調さをアピールすることができた。

 予選開始時の気温/路面温度は18度/25度。Q1のアタックドライバーは国本選手。Q1開始直後に1台、1分後に2台が、残り8分となるとさらに数台がコースインするなか、19号車は残り6分半にコースイン。3周周回の後、残り1分で1発アタックに入る。セクター2でカットラインから0.551秒上回ると、各車目まぐるしく順位が変わるなか、フィニッシュラインをカットタイムより0.760秒上回る1分32秒132を出し、暫定3位に食い込む。

 のちに、2台が19号車のタイムを上回るものの、ランキングの上位3台がQ1突破できない厳しい闘いのなか、5位にてQ1を突破することとなりました。

 Q1の結果は、37-14-39-100-19-16-38-17-(以下Q1敗退)-3-8-24-36-1-23-64。

 Q2のアタックドライバーは阪口選手。残り7分を切ったところでピットアウトした19号車は、Q1と同様にじっくりとタイヤに熱を入れながら周回を重ねていく。テレメトリーブースで祈る坂東監督が大写しになるなか、タイムアタックに入った19号車は直前にコースレコードを出した16号車に次いで暫定2番手となる1分31秒604を叩き出す。その後、各車タイム更新されるなか、19号車を上回るクルマは出ず、Q2を2番手で通過することとなりました。

 Q2の結果は、16-19-39-14-37-17-38-100

2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

予選コメント
坂東正敬監督

「明日の決勝は2番手、フロントロウでのスタートとなります。素晴らしいチームワークでドライバーのふたりが完璧な仕事をこなし、2番手を獲得できました。満足です。明日必ず結果を出せるようにみなさまの応援、よろしくお願いいたします」

国本雄資選手

「予選2番手でした。想像以上の結果ですごくうれしいです。フリー走行の手ごたえからは予選では苦戦するかなと思っていたのですが、インターバルの間にクルマをいい方向に持ってこられたので、本当にチームに感謝しています。阪口選手もQ2で本当にいいアタックをしてくれました。(阪口選手も)フリー走行ではほとんどいい状況で走れなかったので、すごく不安な部分はあったと思うんですけれども、しっかりとまとめてすごくいいタイムを出してくれたので、本当にうれしい予選となりました。明日は2番手からいいレースをして、表彰台・優勝を目指してしっかり戦いたいと思います」

阪口晴南選手

「予選は2番手でフロントロウを獲得することができました。フリー走行は路面が悪くてそこに合わせきれず、不安なフリー走行でしたが、そこからQ1への読みが良く、国本さんがいいアタックをしてくれてQ1を通過できました。そこからまたさらにコンディションが良くなる方向への調整という部分で、チームも考えてくれたのでアタックのときのクルマのフィーリングはとても良く、フロントロウを獲得できました。ちょっとトップは速すぎたんですけれども、今日でいうと2位はベストなリザルトだったと思うので、結果には満足しています。明日は天候と路面温度を味方につけて一生懸命戦います」

2023スーパーGT第7戦オートポリス 阪口晴南/国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)
2023スーパーGT第7戦オートポリス 阪口晴南/国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)

10月15日(日)
決勝:GT500クラス13位

 予選に引き続き曇り空のなか開催された第7戦オートポリス。オートポリス初の450kmレース(97周)はとても難しいレースになった。昨日の予選では2位を獲得した19号車が表彰台のトップを目指し、爆走を誓いスタートした。

 レース前には、航空自衛隊のF-15DJ戦闘機2機によるウエルカムフライトが行われ、レースに華を添えた。決勝スタート前に行われたウオームアップ走行では決勝に向けての最後のチェックに終始し、1分34秒655と14番手タイムとなった。

 決勝スタート前の気温/路面温度/湿度は、17度/27度/57%。スタート前からメインストレートを1コーナーに向けて時折強い風が吹いており、天候もレースが進むにつれ回復基調となっており、ますます作戦の組み立てが難しくなっている。スタートドライバーは国本選手。航空自衛隊吹奏楽部隊による国家斉唱の後、大分県警の交通機動隊が先頭のパレードランが1周、そして1周のフォーメーションラップを経て、レースの火蓋が切られた。

 スタート直後の1コーナーで39号車にインから飛び込まれ、2位の座を明け渡すと、ペースが上がらない19号車が後続を塞ぐかたちとなってしまう。後ろの17号車からの激しいプレッシャーを受けるものの、2周目後半からペースが戻りつつあり、前の39号車を追いかける展開となる。

 6周目の第2ヘアピンで17号車にアウトから刺されて4番手となると、7周目、1コーナーで14、37号車の2台にパスされると、2コーナーで38号車にパスされ、その後一気にペースダウンした19号車は後続に抜かれ12位まで落ちてしまう。すると、19号車は8周目にピットイン、タイヤ交換を行い、暫定14位でコースに復帰した。

 19号車と同じ、10周前後でピットに入るチームが出るなか、12周目で19号車は11位でトップとの差が1分11秒。14周目の1コーナー入り口で300クラス同士の接触があり、車両回収のためFCYが出て、15周目にFCYが明け、直後にピットに入った車が出るなか、16周目の19号車は暫定9位となる。

 周回を重ねていくなか、気温と路面温度が17/21度とさらに厳しい状況となる。さらに時折吹く強い風がさらにレースコンディションを悪化させていく。19号車は20周目に後ろの1号車にパスされ10位となると21周目に39号車にパスされ11位に後退してしまう。さらに23周目には100号車にパスされ12位となると、24、64号車にパスされて14番手まで落としてしまった。

 27周目に落下物回収のため一瞬FCYがでるもの、すぐに解除となりレース再開したが、ほどなく28周目に車両回収のため、再びFCYが出てしまう。30周目に解除となるが、19号車は14位のまま。33周目に2度目のピットインを行い、ドライバーは国本選手から阪口選手に交代し暫定15位でコースに復帰する。

 レースは半分の48周目を迎え、19号車はトップから1周遅れの14位。51周目に3度目のピットインを行い14位のままコース復帰。70周目に39号車がリタイアしたため、19号車は13位に。後半は単独走行となったが、阪口選手はゴールまでクルマを無事に進め、13位(2ラップ遅れ)にてチェッカーを受けることとなりました。

 レースは、ポールポジションの16号車がトップを独走していたが、後半、12位スタートの36号車が順位を上げて16号車に肉薄すると、87周目の第2ヘアピンでトップに躍り出ると、そのまま押さえてチェッカーを受けました。以下、16-3-38-1-17-37-14-100-23ー64-24-19-39-8。

 非常に難しいレースでした。課題しか残らないレースでした。沢山の応援ありがとうございました。最終戦に向けて今から準備します。

2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

決勝コメント
坂東正敬監督

「応援してくださったファンのみなさま本当にありがとうございました。昨年とはまったく違うレースでした。路面温度に対して的確にタイヤを選びきれなかった自分の責任です。ふたりのドライバーが満足いくかたちでレースを行うことができず申し訳ありませんでした。もう少し暖かいと違った状況なのかもしれませんが課題しか残らないレースとなってしまいました。そのなかでふたりのドライバーは耐えてチェッカーまでマシンを運んでくれたことに感謝致します。次は最終戦です。なんとしてもシリーズ上位で終えたいので全力で今から取り組みます」

国本雄資選手

「非常に残念なレースになりました。持ち込んだタイヤと路面がマッチせず、週末を通してチームとヨコハマタイヤとともに対策を練っていきましたがうまくいきませんでした。今回の反省を活かせるように準備してもてぎでは優勝を目指していきます」

阪口晴南選手

「決勝13位でした。3、4スティントを担当しましたが、練習中から苦戦していたアンダーステアからフロントがグレイニング、その後ピックアップという症状に悩まされ続けました。路面温度が想定より低かったのが大きい理由ですがそこを改善することができずペースを維持できませんでした。この時期になると悔しいレースが増えてしまう印象ですが、苦手を克服していくことはとても意義があることです。この短いインターバルで最善策を出し、最終戦勝つことを目指して頑張ります」

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2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第7戦オートポリス 坂東正敬監督(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
2023スーパーGT第7戦オートポリス 坂東正敬監督(TGR TEAM WedsSport BANDOH)


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