F.C.C. TSRホンダ 2024EWC第3戦鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート
2024 FIM世界耐久選手権(EWC)”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会
F.C.C. TSR Honda Franceは数々のトラブルを乗り越え、33位で鈴鹿8時間耐久ロードレースを終えた。
・クラス/FORMULA EWC
・マシン/ ホンダ CBR1000RR-R
・鈴鹿サーキット(日本)
■リザルト/33位
トータルタイム:8時間00分52秒745
周回数:198
チームランキング:11位 26ポイント
ライダーブルー:ジョシュ・フック/ライダーイエロー:マイク・ディメリオ/ライダーレッド:アラン・テシェ
7月21日午前11時30分、照り付ける太陽とうだるような暑さの中、鈴鹿8時間耐久ロードレースはスタートした。F.C.C. TSR Honda Franceのスタートライダーはジョシュ・フック、8番グリッドからスタートを成功させ、良いペースでラップタイムを刻んでいった。
シングルポジションをキープしたまま最初のスティントを終えると、マイク・ディ・メリオとアラン・テシェもそれに続き、トップ集団に食らいつく。しかしレースが進むにつれ、気温はどんどん上昇、マシンはエンジントラブルに見舞われてしまう。しかしライダーたちはシリーズランキングの順位を維持すべく走り続けた。
レース開始から3時間後、ジョシュ・フックが転倒してしまう。ライダーに怪我はなく、マシンのダメージも大きくはなかったためピットには戻らずコースに復帰、14番手となった。そしてライダー交代時には13番手に順位を回復した。
レース後半に入ると、F.C.C. TSR Honda Franceはいくつかのトラブルに見舞われた。まずピットワークの際のミスにより、アラン・テシェがストップアンドゴーペナルティを受けてしまう。その30分後、次は走行中にマフラーの部品が破損してしまい緊急ピットイン。コースインまでに10分以上を要してしまう。ジョシュ・フックが転倒し影響での破損だった。
その後コースに28番手で復帰、ジョシュ・フックが猛プッシュ、上位のライダーと同じくらいのペースで周回し、順位を回復していった。そしてマイク・ディ・メリオに25番手でライダー交代をしたが、レース残り1時間30分、転倒を喫してしまう。さらにメカニカルトラブルも発生、34番手まで後退してしまった。
しかしF.C.C. TSR Honda Franceチームとライダーは最後まで決して諦めず戦い続け、フィニッシュライダーであるアラン・テシェがトップ3に匹敵するラップタイムを刻み、33位で完走。無事にチェッカーを受けることが出来た。
次戦は9月14日・15日、フランスのポール・リカール・サーキットで開催される、ボルドール24時間レースだ。F.C.C. TSR Honda Franceは現在、シリーズランキング10位、最終戦となるボルドールでの勝利を目指し、既に準備を始めている。
■ジョシュ・フック
「とてもタフなレースウィークだった。プライベート・テストに参加できなかったので、試したいことがたくさんあったけれど、十分な時間がなかった。懸命に戦ってくれたチームには申し訳ない。みんなが最大限の努力をしてくれたのに、残念ながら結果が伴わなかった。今は、ボルドールに向けてどうすればより強くなって戻ってこられるかを分析しなければならないと思っているよ」
■マイク・ディ・メリオ
「僕らにとっては非常に難しいレースだった。とても暑くなることはわかっていたし、それがエンジンの性能に大きく影響してしまった。タイヤは良かったんだけれど、マシンに加速もパワーもなかった。リスクは冒したくなかったけれど、プッシュしていなかったときにミスをしてしまったことは申し訳なく思っている。そのせいでタイムをロスしてしまったが、すでにかなり遅れをとっていた。このマシンで初めてのレースだったが、改善すべきポイントはたくさんある。ボルドールに向けて懸命に準備する」
■アラン・テシェ
「難しいレース、そして難しいシーズンだ。今回のレースからマシンが新型に変わった。だから新しいことがたくさんあったし、前途多難だった。次戦ボルドールでは優勝を目指して、シーズンをポジティブな形で締めくくりたい」