F.C.C. TSRホンダ 2024EWC第4戦ボルドール24時間耐久ロードレース 決勝レポート
2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第4戦ボルドール24時間耐久ロードレース
好調なスタートを切った F.C.C. TSR Honda France は、第87回ボルドールで残り4時間のところでリタイアを余儀なくされた。チームは33ポイントを獲得し、世界選手権12位でシーズンを終える。
・クラス/FORMULA EWC
・マシン/ホンダ CBR1000RR-R
・フランス/ポール・リカール・サーキット(5.673km)
■リザルト
レース:DNF
周回数:580ラップ
チームランキング:11t位 計33ポイント
ライダーブルー:ジョシュ・フック/ライダーイエロー:マイク・ディメリオ/ライダーレッド:アラン・テシェ
2024年FIM EWCシーズンの最終戦、ボルドールが9月14日と15日の両日、有名なポール・リカール・サーキット(フランス)で開催された。この週は特に寒く風の強いスタートとなったが、エントリーした45チームは、9月14日(土)午後3時のスタートから、これまでになく気温の高い路面コンディションに対応しなければならなかった。
序盤、F.C.C. TSR Honda France Teamは、5番グリッドからスタートしたアラン・テシェの好スタートにより首位を堅持。このフランス人ライダーはすぐに2番手に浮上し、1分53秒578のレース・ラップレコードを記録、さらに1分53秒342まで更新した。その後、ホンダ4号車とのトップ争いが数周にわたって始まった。
しかしレース開始1時間45分後、リヤタイヤのトラブルによりマシンのリヤに深刻なダメージを負ったジョシュ・フックがピットイン。テクニカルチームの効率的な作業にもかかわらず、約10分間の中断が必要となり、日仏チームは41位に後退した。
長いリカバリーが始まったが、その2時間後、トラクションコントロールに問題が発生し、#5ホンダの前進はストップ。さらなる修理でチームは再び順位を下げた。
ジョシュ・フック、マイク・ディ・メグリオ、アラン・テシェの3人のライダーは、あきらめることなく、これまでの経験を生かし、レースリーダーに匹敵する素晴らしいラップタイムで順位を上げ続け、F.C.C. TSR Honda Franceは、午前5時過ぎにトップ10に復帰した。
16時間のレースを終えた時点で、#5ホンダは8位(EWCクラス5位)まで順位を上げ、チャンピオンシップの中間ポイントを6ポイント獲得した。
そして午前は順調に進み、午後にチームが総合5位に浮上した矢先、ジョシュ・フックがテクニカルトラブルに見舞われ、コースサイドで動けなくなってしまった。ピットに戻り、テクニカル・チームがホンダCBR 1000RR-R Firebladeを入念にチェックした結果、18台がリタイアした19時間のレースでチームはリタイアを余儀なくされた。
チームは33ポイントを獲得し、ランキング12位で2024年シーズンを終えた。こうした新たな教訓と、常に新たな決意を胸に、F.C.C. TSR Honda France Teamは、2025年に向けてEWC世界王座への挑戦を再開する。
■ジョシュ・フック
「シーズン全体を反映するような残念な結果だ。特に優勝できるペースがあっただけに。テクニカルチームは素晴らしい仕事をしてくれたが、時にはそういうこともある。ひどい1年だったが、忘れたい1年だった」
■マイク・ディ・メリオ
「僕らにとっては非常に複雑なシーズンだったので、この最終戦でいい結果を残したいと強く願っていた。この最終戦でいい結果を出したいと思っていたんだ。チーム一丸となって懸命に取り組み、とてもいいマシンを完成させることができた」
「残念なことにタイヤの問題で選択の幅が狭くなってしまったが、それでも速く走ることができて順位を上げることができた。シーズンは開幕戦と同じように終わってしまったが、少なくとも表彰台を獲得する価値のあるチームだっただけに残念だ」
■アラン・テシェ
「このレースは非常に残念だ。3人のライダーのレースペースはとても良かったし、メカニックたちもウイークを通じて素晴らしい仕事をしてくれた。残念なことに、ジョシュの第1スティントでタイヤがブローしてしまい、さらにテクニカルトラブルが発生してしまった」