更新日: 2020.10.06 19:07
TGR TEAM SARD 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート
2020 スーパーGT 第5戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』(10/3~4)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
10月4日(日)、スーパーGT第5戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝が行われ、5番グリッドから粉骨砕身に勝利を狙っていったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、ヘイキが出だし遅れるも、すぐさま追い上げ3位浮上。トップ8号車との同時ピットインで勝負をかけ、ヘイキのインラップ~ピット作業~中山のアウトラップとすべてで上回るチーム総合力でトップを奪取。後半は2位との間合いを見ながら独走のトップチェッカー。
昨年第6戦オートポリス以来で通算GT10勝目、富士での勝利は脇阪寿一監督がGT最後の優勝となっている2012年以来となる優勝を飾った。ドライバーポイントでは20点(計39点)を獲得しトップ差8点のランキング5位に、チームポイントでは23点(計54点)を獲得しトップ差8点のランキング4位に浮上した。次戦は、10月24日(土)・25日(日)に鈴鹿サーキットにて第6戦として開催される。
■事前情報
前戦では苦しみながらも9位で貴重な開幕からの連続ポイントを獲得したDENSO KOBELCO SARD GR Supra。シリーズ後半戦の最初となる第5戦の舞台となるのは、今季開幕戦と第2戦が行われた富士スピードウェイ。人数と観戦エリアや場内イベントが制限されているが、久しぶりに観客を迎えての開催となる。
場内イベントとしては室屋義秀選手によるフライトパフォーマンスを予定。10月3日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、4日(日)決勝は13時30分スタートの300km(66周:約2時間)で争われる。ドライバー交代を伴うピットストップは1回が義務付けで、今回のウエイトハンディは現獲得ポイントの倍となる38kgを搭載する。
ウエイトハンディの重量増による富士でのタイムの落ち込みは、38kgだと約0.6~0.7秒となる。第1戦、第2戦では高いパフォーマンスを見せており、蓄積されたデータもある3回目の富士ラウンド。シリーズ前半戦を戦い、予選の速さと決勝時の強さが噛み合えば勝利が視野に入るポテンシャルを持つDENSO KOBELCO SARD GR Supra。
チャンピオンシップの戦いに残るためにも、上位陣がウエイトハンディで苦しいこの富士での表彰台は最低限であり、勝利が望まれ、最大ポイントを稼げば一気にランキング上位に浮上できる位置につけている。是が非でも待望の今季1勝目をあげてチャンピオンシップランカーに名乗りを上げたいところ。
新体制もレースを戦う毎に大きく成長を見せており、高いコミュニケーションと新しい試みに挑戦できる実力をつけてきており期待も高まっている。今回も脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって力の限りを尽くし、粉骨砕身に勝利を狙っていった。
■公式練習走行
3日(土)公式練習走行は9時15分から開始。曇りがちな秋晴れの爽やかな天候のなか、気温22度/路面温度30度のコンディションで90分間の混走セッションが開始された。開始からコースインしたヘイキは今シーズン富士は入国制限の影響で初走行。
まずは持ち込んだタイヤのうち、ソフト側タイヤを装着してフィーリングを7周にわたって確認。ややクルマのバランスがアンダー傾向であったが、続いてハード側タイヤの評価を6周確認した。決勝に向けては、ソフト側タイヤのロングラン評価にプログラムの軸足を置いて進めていった。
中山に交代して13周ほど走行して安定したラップを刻み、続いてハード側タイヤのリピート評価を赤旗中断を挟みながら7周実施。ふたりの評価ともソフト側の方が今回のコンディションに合っていて、クルマのバランスも良い方向とのこと。
混走セッションではヘイキが最初のアウティングでマークした1分29秒926の13番手となった。10分間のGT500単独セッションでは、アタックシミュレーションを中山がハード側タイヤで実施。丁寧にタイヤを温めた中山は、5周目にベストタイムを刻み、公式練習走行ではトータル40周を走行。まずまずの出だしとなる1分28秒787の5番手となった。