更新日: 2021.05.07 17:50
#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート
2021 AUTOBACS SUPER GT ROUND 2 富士スピードウェイ
開催地:富士スピードウェイ(静岡県)/4.563km
5月3日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:無発表
5月4日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:無発表
久々の500kmレースではペースも良好!
入賞の期待も2度のトラブルに見舞われて……
今年もスーパーGTに、aprはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV(ZVW52)の2台体制で挑み、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTを3年目のコンビとなる、嵯峨宏紀選手と中山友貴選手に託す。タイヤは信頼のブリヂストンを使用する。
富士スピードウェイが舞台のシリーズ第2戦『FUJI GT 500km RACE』は、ゴールデンウイーク真っ只中ということもあり、例年ならば大観衆が詰め寄せるのだが、昨今の社会状況を顧みて入場制限もあるせいか、活気を呈するまでには至らず。とはいえ、こうしてレースが無事開催されることに感謝したい。
前戦の岡山国際サーキットにおいて#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは10番手からスタートを切り、中山選手~嵯峨選手の順でコンスタントに周回を重ねて、さらにピット戦術の妙もあって7番手にまで浮上。しかし、入賞確実と思われたラスト7周で後続車両に追突されてコースアウト、復帰は果たせたものの、完走を果たすだけの一戦となってしまった。だが、予選も含め、マシンの明らかな進化は確認された。幸か不幸か、サクセスウエイトを積まずに済む、今回は巻き返しをはかるに格好のレースになるはずだ!
■公式練習 5月3日(月・祝)9:05~10:40
前回に続いてレースウイークは天気に恵まれそうだ。公式練習開始時の富士は、上空に青空が広がり、気温は15度、路面温度は25度。まさに想定どおりのコンディションとなっていた。
最初に#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込んだのは中山選手。早い段階から1分37秒814を記録し、滑り出しは順調かと思われた。しかし、その後のトライ&エラーがなかなか実らず、タイムは伸びを欠き、折り返しの頃に再び1分37秒台に乗せるに甘んじていた。
約1時間を経過したあたりで、嵯峨選手の番に。やはり1分38秒台の周回が続く中、終盤のGT300クラス専有走行では1分38秒283をマーク。総合での順位は想定外の20番手となった。
■公式予選Q1 5月3日(月・祝) 14:30~14:40
2グループに分けられるQ1に、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはAグループでの走行となり、このセッションを担当したのは中山選手だった。気温は16度、路面温度は28度と、公式練習から大きな変化はなし。
計測3周目からアタックを開始した中山選手は、1分36秒427をマークし、予選に向けて変更したセットがピタリとはまったのは間違いない。さらにもう1周アタックするも、これは1分36秒474でタイムアップならず。それでも5番手につけて、難なくQ1突破に成功。嵯峨選手にバトンを託すこととなった。
■公式予選Q2 5月3日(月・祝) 15:23~15:33
続いてQ2には嵯峨選手が臨み、温度はQ1とほとんど変わらなかったことから、中山選手同様、3周目からのアタックを予定していたが、クリアラップがうまく取れなかったこと、またウイングのセット変更が裏目に出て、ドライビングの合わせこみに時間がかかってしまったことから、実質4周目からのアタックとなった。
しっかり修正すべき点は修正して攻め込んだ嵯峨選手は、1分36秒620をマーク。ラストアタックは1分37秒144に甘んじたものの、10番手を獲得。決勝には5列目から、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはスタートを切ることとなった。
■コメント
嵯峨宏紀
「予選中、前に詰まったのもありましたし、Q1からQ2にかけてウイングを調整してみたんですが、意外と曲がらなくなってしまい、ドライビングを合わせ込むのに時間がかかってしまいました」
「点数で言えば50点ぐらい、失敗したな、という感じでした。公式練習でタイムが出ていなかったのは事実で、それを踏まえてアジャストしてきたんですが、Q1に向けては良かったけれども、ウイングに手をつけたのは余計だったかもしれません」
「明日のレースは、10番手からスタートです。長いレースですし、充分戦えるはずなので、コツコツ行きたいと思います!」
中山友貴
「予選に向けて大きく変えたというか、公式練習で試して良かった部分を組み合わせて、予選に挑みました。昨年と比較してリストリクターサイズが、BoPで小さくなり、パワーダウンしているで、富士との相性は悪いのも事実ですが、僕としては思いっきり走れたので、良かったです」
「クルマ的にまだ足りない部分は多いですが全体的なフィーリングは良かったし、長いレースなので、明日の決勝では頑張りたいです!」
金曽裕人監督
「Q2でセットアップを欲張ったというのもあるのですが、ちょっとバランス悪くて、僕もやり過ぎたと思っています。クルマは最高速に頼れないBOPなのでコーナーリングスピードを上げることに専念してますが、まだまだブリヂストンタイヤのパフォーマンスを使い切るには至っていません」
「それでいろいろ試しているなかで、Q2でレスダウンフォースをトライし最高速を少しでも延ばすトライをしたが、うまくいかず。ストレートも誤差範囲でしか伸びず……欲を出し過ぎてしまいました」
「毎年レギュレーションが変わるので、JAF-GT300はレースごとテストに近いことをするしかない、という流れですね。まあ、順位的には想定範囲でしたから、悲観的では全然ありませんよ。明日の決勝レースにご期待ください!」