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投稿日: 2023.09.20 18:49
更新日: 2023.09.22 17:03

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第6戦SUGO レースレポート


スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

荒れたレースのなか、ふたりのドライバーの粘り強い走りで8位入賞

シリーズ名:2023 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2023 AUTOBACS SUPER GT Rd.6『SUGOGT300kmRACE』
レース距離:1周3.586km×84周(301.2km)
9月16日(土)天候:曇り/路面:ドライ
9月17日(日)天候:曇り/路面:ドライ

9月16日(土)
公式予選:GT500クラス11位:1分10秒789

 後半戦となるSUGO、サクセスウエイト最大での闘いとなる今大会は、チームの総合力が試される一戦となる。ここ数年の“菅生の魔物”はチームにも襲いかかり良い結果がでていない。勝つイメージしかなく、昨年のリベンジを果たしに、菅生に乗り込んできた。

午前中の練習走行では予選Q1突破を目標にセッティングとタイヤの確認を中心に22周周回し、1分12秒086の15番手タイムとなった。コンディションが変わるなか、なかなかドライバーの満足いくフィーリングではなかった。エンジニアを中心に昨年のSUGOのデータと持ち込みセットからアジャストしたセットをドライバーとエンジニアでミーティングし、午前中とは大幅な変更をしたセットで予選を望むことになった。

 GT300予選開始直後に降り出した雨が路面をあっという間に濡らしたため、予選はウエット宣言となった。予選はこのまま雨は止むのか、降り続くのか。予選開始時の気温・路面温度・湿度は26度、29度、74%となっていた。

 Q1のアタックドライバーは国本選手。ウエット宣言が出されているが、雨は既に上がり、路面が乾いてきたため、各車ドライタイヤでのアタックとなった。Q1直後にライバル車がアタックに出て行くなか、19号車は同じヨコハマタイヤを履く24号車とともに遅めにコースインし、各車2度のアタックを行うなか、残り20秒からのワンアタックに入る。戻ってきた19号車のタイムはQ2に進めるカットラインよりもコンマ2秒足りず1分10秒789と暫定11位となり、Q2へ進出はできなかった。Q1の結果は、23-39-17-24-38-8-37-3ー(以上Q2進出)-14-100-19-36-16-1-64。

 ウエット宣言が解除されたQ2は、コースレコードが3台も更新される激しい争いのなか、8号車がポールポジションを獲得、2位の23号車、3位の17号車までがコースレコード更新となり、以下39-38-37-24-3。決勝の天気は曇の予報でドライのレースになる模様。久々の300kmの短期決戦の争いのなか、表彰台の頂点に向けて爆走していきます。皆様の応援、宜しくお願いいたします。

予選コメント
坂東正敬監督

「コンディションが難しかったですね。昨年のポールを獲得したタイヤとは違うタイヤを選択しました。ちょっとしたコンディションの変化で国本選手には申し訳なかったです。ただフリー走行から予選までの車のアジャストはエンジニアとふたりのドライバーのお陰なので感謝しています。データを分析して決勝で順位を上げられるようにストラテジーをエンジニアと相談します。何が起きるかわからないSUGOですから諦めない戦いをお見せしたいと思っています」

国本雄資選手

「予選はQ1で落ちてしまいました。フリー走行から歯車がかみ合わず、コンディション的にもすごく難しい状況で予選まで進行しました。ベストなパフォーマンスを出し切れなかったこともありますし、Q2に進みたかったなかでそれが叶わずに悔しい予選となりました。ただ、まだ明日がありますし、SUGOは毎年荒れたレース展開となりますので、決勝でしっかりと順位を上げて上位でゴールできるように明日も頑張ります。応援よろしくお願いします」

阪口晴南選手

「予選結果11番手でした。フリー走行は雨上がりで路面コンディションが悪いなか、そこでのフィーリングやクルマのチェックを行うことが難しく、難しいフリー走行となりました。そこに対しては昨年の実績や今年のデータを振り返ったうえで国本さんがアタックしてくれました。予選ではタイムも大幅に上がりましたしフィーリングもよくなったようなんですけれど、それ以上にライバル勢が速くてQ2には進めませんでした。結果は残念ですけど、明日には明日の風が吹くとおもって、さらに気を引き締めてポイントを少しでも獲得できるように頑張ります」

2023スーパーGT第6戦SUGO 坂東正敬監督(TGR TEAM WedsSport BANDOH)
2023スーパーGT第6戦SUGO 坂東正敬監督(TGR TEAM WedsSport BANDOH)

9月17日(日)
決勝:GT500クラス8位

 黒い雲がサーキットを覆っているスポーツランドSUGOで行われる第6戦。ひさびさの300kmレースとなり短期決戦のなか、午前中から雨が降ったり止んだりと天候が安定しないなか、決勝日が始まった。

 12時から20分のウオームアップ走行では、13周を走り、満タンな状況では上々の1分13秒551と2番手タイムを出した。スタートドライバーは国本選手。ウエットタイヤがコース上まで置かれたが、履くことはなく、ドライタイヤでのスタートとなる。宮城県警車両が先導するパレードランが1周、フォーメーションラップが1周の後、84周先のゴールを目指し、スタートが切られた。

 序盤、レースは大きく順位が変わることなく、スタート時の11位を保ったまま周回を重ねていく。ほどなく、300クラスに追いつくことになるが、SUGOのそもそものコース幅が狭く、速度差のある300クラスとの混走もあり、追い越しが至難の業である以上、12周目には5位の39号車を先頭に14位までの車両が数珠つなぎとなってしまい、それは19号車も同じで前途との争いがないまま、大きな順位変動がないまま、レースが展開されていくことになった。

 19号車は29周目に11位のまま、早めのピットインをとり、阪口選手にドライバーチェンジし、フルサービスにて暫定14位でコース復帰。その後、各車ピットに入るようになり、37周目には19号車は暫定12位となる。レースは大きく動かないまま中盤を迎えようとした35周目のメインストレートで、100号車と300クラス車両が接触、100号車の大クラッシュにより、即座にSCが入った後、40周目に赤旗中断となる。

 約1時間の中断後、レースが再開となり、SC先導による周回の後、45周目にSCが外れ、レースが再開となる。直後、前を走っていた36号車、1号車を19号車がパスして9位に上がるものの52周目に1号車にパスされて10位に落ちてしまった。ただ、その後64周目に37号車をパスし9位に上がるものの、72周目には36号車に再びパスされて10位となってしまう。

 赤旗中断後、ほどなくトップから周回遅れとなってしまったが、前の36号車をパスするため、阪口選手は爆走していく。そして、残り5周。ペースが落ちた3号車をパスして9位に上がると、さらに前の36号車に食らい付き、背後まで迫るがかわすことは敵わず、9位でチェッカーを受けることとなりました。決勝終了後の車検により、優勝した17号車が失格となったため、順位が各車1つ繰り上がり、19号車は8位となりました。

 レースは、ポールポジションだった8号車が、前半、後続の車を寄せ付けずにトップを独走するも、40周目の赤旗中断後に各車ギャップがなくなった後半は同一周回だったトップ3台の三つ巴の争いとなるなか、NSX同士の争いはのこり8周目で8号車をパスした17号車がトップに躍り出て後続を引き離しチェッカー。2位争いは最終周までもつれるが順位は変わらず2位は8号車、3位は23号車。以下39-1-24-14-36-19-3-37-64-16ー(以上完走)-100-38となりました。

※レース後車検により、17号車に失格裁定が下ったため、順位がすべて繰り上げとなります。正式順位は8-23-39-1-24-14-36-19-3-37-64-16ー(以上完走)-100-38-17となりました。

2023スーパーGT第6戦SUGO WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第6戦SUGO WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

決勝コメント
坂東正敬監督

「応援してくださったファンの皆様本当にありがとうございました。今までで一番お客様が来てくださったSUGOと感じました。ありがとうございました。悔しい結果でした。ドライバーにもっと良いクルマを与えることができれば結果は変わったかもしれません。しかしフリー走行から予選そして決勝へセットを変更して良くなってきたのでドライバー・エンジニアには感謝しかありません。やはり強いチームとの差はあると感じたレースですが逆に残り2戦で19号車の良いところを見せれる希望しかないので次戦に向けて頑張っていきます。次は27kgと比較的軽い状況なのでランキング11位からオートポリス後にランキングを上げて最終戦に望みたいと思っています。スポンサー様、ファンの皆様応援ありがとうございました」

国本雄資選手

「8位ポイント獲得でしぶといレースをすることができました。スタートスティントを担当して厳しい状況でしたが、ポジションを守ることができました。いつものフィーリングより上向いているし、何よりフリー走行からのアジャストがうまくいき、想像以上のペースでキープすることができました。サクセスウエイトの影響で一発のスピードが穏やかになってしまいましたが、次戦のオートポリスでは軽くなるので予選からしっかりと上位につけられるよう準備します」

阪口晴南選手

「決勝は正式8位となりました。セカンドスティントを担当しました。クルマのバランスは最近のレースより良く、ペースを安定させることはできました。ラスト数周までバトルすることができました。ランキング上位陣と競り合うことができ、そのなかで自分たちが劣っているところが明確になったので次戦以降弱点を克服できるよう頑張ります」

2023スーパーGT第6戦SUGO TGR TEAM WedsSport BANDOH
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