MORIWAKI MOTUL RACING 2017全日本ロード第5戦オートポリス 決勝レポート
高橋選手コメント
「荒れた天候で難しいレースでした。レース1のグリッド整列時、実はレインタイヤを履いていました。チームと話して賭けにでてみました。しかしその後レースディレイ。そこでドライタイヤに切り替えました」
「レース1のスタートはすごく上手く決まって4番手までジャンプアップ、先頭集団の中で走行できました。しかし、コースの後半セクションに濡れているところがあり、そこを上手く走ることができずに離される、その先の乾いている部分で追いつく、を繰り返してどうなるかな、と思っていたところに赤旗中断となりました」
「レース2はもう少し雨がパラパラ来るかな、と予測して新品タイヤを入れるリスクより中古タイヤで行く決断をしました。しかし選んだタイヤがライフがあまり望めないタイヤであったにも関わらず中古タイヤで行ってしまったので、後半タイヤのタレが厳しく、ズルズルと順位を落としてしまい非常に悔しく思います」
「他方、ウェット、ドライ、ウェットパッチが多いところ、少ないところ、変化の激しい路面に電子制御で対応する貴重なデータを多く収集する事ができました。2週間後には鈴鹿8耐の合同テストも始まりますので8耐に向けて全力で頑張ります」
清成選手コメント
「レース1は最初からドライタイヤで行きました。スタートが上手くいかず思いきり順位を下げてしまいました。その後も上手く乗れず、落ち着いて行こう、と考えていた時に赤旗中断となりました。レース2は失敗せずにスタート切れました」
「自分が選んだタイヤはそれほど温度が高くない時向けのスペックで実績もあったタイヤでしたが、予想外にスピニングが多く序盤に「タイヤが終わった」と思ったほどでした。タイヤに合わせた走りに変えたら少しずつ安定してきましたのですが、さぁこれから、と言うときにレースが終わってしまい非常に悔しい思いをしました」
「もてぎはストップアンドゴーのコースレイアウトでマシンのパワーの差が出やすいサーキットですがここオートポリスではその差を感じることなく、エンジンも車体もそのバランスも良く走ることができました。貴重なデータもしっかり収集できましたし、モリワキが造るオートバイはバランスも信頼性も高く良い方向に仕上がってきています」
「但し、まだまだトップチームとの差があるのでそこを埋めるべくキッチリと開発してかなくてはと思います。チームメイトの高橋選手との良い意味でのライバル関係、マシンやパーツに関するお互いの印象・考えを包み隠さず話し合うことで自分には見えていなかった部分が見えたり、またその逆もあり、とすごい良い環境の中でレースができていることに感謝しています。」