50台が出場した決勝レースは、気温28度、路面温度27度で現地時間の13時(日本時間14時)に雨の降るなかウエットコンディションで進行。レース前にセーフティカー(SC)先導でのスタートが宣言されており、ウォームアップラップも終え準備が整っていたが、スタート時間に悪天候によりレースディレイの判断がなされ全車がピットに戻された。
2時間5分のディレイ後、ピットレーンがオープンし全車がグリッドに着くとSC先導でレースがようやく開始された。しかしスタートから28分が過ぎ9周目走行中にコンディションが変わらないため赤旗中断。全車が再度ピットに戻された。
そこから2時間20分程の中断があり、雨も落ち着いた現地時間18時00分から再スタートする宣言がなされた。気温24度、路面温度27度のウエットコンディションで全車1度グリッドに着くとSC先導で再スタート。
SCランは1周で終わりバトルができる状態に。即座にF.C.C. TSR Honda Franceのディ・メリオがザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)をかわし2番手に浮上。リスタート2周目には、4番手を走行していたYART – YAMAHAのマシンに電気系統のトラブルが発生。マシンのヘッドライトが消えている様子が伺えスローダウンし順位を落とすがそのままレースに復帰した。
また、TECMAS BMW GMCが一気に4番手に浮上。BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMがWEBIKE SRC KAWASAKI FRANCEをかわし5番手に浮上する等ウエットコンディションの影響もあり順位が目まぐるしく入れ替わった。
ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)はリスタート3周目にファン・デル・マーク(Yamaha Sepang Racing)にも仕掛けトップに躍り出る。トップ2台はテール・トゥ・ノーズでバトルを繰り広げ、ディ・メリオが先頭に立ち5周を周回した。
その周の最終コーナーでインに入り前に出たファン・デル・マークに、ディ・メリオがクロスラインをとりトップを守ろうとするが2台は接触し転倒。ディ・メリオはすぐに再スタートを切りラップリーダーを死守する一方、ファン・デル・マークはマシンをガレージに戻しYamaha Sepang Racingは大きく後退。Yamaha Sepang Racingは約10分でマシンを修復しコースに戻った。
そのため19周目にはトップがF.C.C. TSR Honda France、2番手がTECMAS BMW GMC、3番手が浦本修充が駆るSUZUKI JEG – KAGAYAMAの順に入れ替わった。
その後13番手を走行していたSSTクラスの星野知也(TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW)が転倒しポジションを10落とす。27周目にはTECMAS BMW GMCが白煙を上げストップした。この頃には一時23番手までポジションを落としたYART – YAMAHAが5番手まで浮上する追い上げを見せていた。
そこから数分後にSCが約15分導入されたことでギャップが縮まり、YART – YAMAHAはSC明けに2番手まで浮上に成功。直後に上位陣はピットインをするが大きくポジションの変更はなく進んでいった。
すると52周目にトップを快走していたF.C.C. TSR Honda Franceのディ・メリオが2度目の転倒を喫す。再スタートは切ったもののピットでマシンの修復をしたため5分程ロスし順位を落とした。59周目にはSUZUKI JEG – KAGAYAMAにマシントラブルが発生したようでストップした場面も見られた。
後半は大きなトラブルはなく、トップでフィニッシュしたのはYART – YAMAHA。80周を周回したYART – YAMAHAは、3スティントすべてカネパが担当しひとりで走り切った。2位は玉田誠監督率いる日本チームのHonda Asia-Dream Racing with SHOWA。3位はBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMだった。
SSTクラスでは総合4位のMOTO AINがクラス優勝。総合14位のGERT56 by GS YUASAがクラス2位、総合15位に入った日本チームのTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWがクラス3位だった。