更新日: 2020.07.08 18:03
アウディ、クーペを連想させる電動SUVの『Q4スポーツバック e-tron concept』を発表
スポーティなキャラクターと優れたコーナリング性能は、駆動コンポーネントが車両中央の低い位置に搭載されていることが大きく貢献しています。バッテリーシステムは、Audi Q4 Sportbackのボディサイズに合わせて最適化され、前後アクスル間の乗員コンパートメント下にフラットなブロック形式で配置されています。バッテリーシステムの重量は、510kgです。Audi Q4 Sportback e-tron conceptの重心高は、一般的な駆動システムを搭載したセダンの重心高とほぼ同じです。
前後重量配分は、理想的な50:50です。Q4 Sportback e-tron conceptのフロントサスペンションには、アダプティブダンパー付きのマクファーソンストラットが採用されています。リヤサスペンションは、別体式スプリングとアダプティブダンパーを備えたマルチリンクタイプです。
モジュラー・エレクトリフィケーション・プラットフォーム(MEB):車両のベース
これまで、モジュラー・ロンギチューディナル・プラットフォーム(MLB)及びモジュラー・ラテラル・プラットフォーム(MQB)と名付けられた車両開発用のコンポーネントシステムは、アウディ及びフォルクスワーゲングループの様々なセグメントの車両に採用され、大きな成功を収めてきました。
これらのプラットフォームは、主に内燃エンジン搭載車のために設計されていました。モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)との相違点は、MEBが電気駆動システムを搭載したモデル専用に設計されている点です。アクスル、駆動システム、ホイールベース、そして関連するすべてのコンポーネントがeモビリティ専用に選択され、最適化されています。
MLB及びMQBでは、ほかの駆動システムを考慮しながら、大容量バッテリーユニットの配置や形状を適合させる必要がありましたが、MEBでは、一切の妥協なしに、これらを最適化することができます。
同時に、MEBは大きな相乗効果の可能性を開きます。このプラットフォームは、主に量産Aセグメントの電気自動車のベースとして機能します。そのため、利用可能な最高のテクノロジーがブランドの枠組みを超えて共同開発され、多くの異なる電気自動車で共有することが可能になります。MEBは、特に価格に敏感なコンパクトセグメントにおいても、電気自動車の急速な普及に貢献するでしょう。
電動化イニシアチブ:2025年までに20を超える電動化モデルを発売
アウディは、2018年9月に電気自動車のSUVモデル、Audi e-tronを世界初公開して、電動化攻勢を開始しました。2025年までに、アウディは全世界の主要な市場において、20以上の電気自動車を発売して、電動化モデルの販売台数を全体の約40%にすることを目指しています。
電動化ラインナップにおけるSUVには、e-tron及びe-tron Sportbackが含まれます。さらに、AvantやSportbackといった、従来型のボディを備えたモデルも導入されます。今後のラインナップは、コンパクトクラスからラグジュアリークラスに至るまで、あらゆる市場セグメントを網羅する予定です。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。