更新日: 2024.09.09 13:27
齋藤太吾がD1GP筑波大会を連勝。開幕戦から4戦連続ファイナル進出でランキングトップを守る
連続開催となる日曜日の第4戦は、今にも雨が降り出しそうな曇天だったが終日ドライのまま。齋藤は単走で2位通過と引き続き好調。その上をいく走りで会場を沸かせたのが、第2戦ウイナーの日比野哲也(SHIBATA RACING TEAM)だ。前戦はウエットでの強さを見せたが、ドライ路面でもキレキレの走りで存在感をアピールしていた。
今期絶好調の両者はその勢いのままトーナメントラダーを駆け上がる。日比野は準決勝でシリーズ3回制覇、優勝18回の最多勝記録を持つ川畑真人(TEAM TOYO TIRES DRIFT)に勝利して決勝進出を決めた。
一方の齋藤は準決勝でまたしても中村と対戦。「冷静にミスなく走ることだけ考えてたら、直樹の方がミスをしたようです」と齋藤が振り返るように、いつもなら後追いで接近ポイントを稼ぎつつ、同時にDOSSでも高得点をマークする中村の得点がどちらも伸びず。やり過ぎなかったとは言いつつも、後追い時に接近ポイントで中村より1ポイント多い11.3ポイントを稼いだ齋藤が勝利している。
決勝に勝ち進んだ単走1位の日比野と2位齋藤の対戦は、齋藤のマシントラブルで終わった第2戦決勝と同じカード。もしトラブルがなかったら? ウエットではなくドライで走れば? そんなタラレバの答えがハッキリするこの対戦は、筑波のスタンドを埋めた観客はもちろん、YouTubeでの無料配信の視聴者もワクワクしたことだろう。
「今日は自分でミス、自爆しなかったことに尽きると思う」と、齋藤は第4戦優勝を振り返る。つねに一線を越えないように冷静さを意識して、攻めるときと引くタイミングを使い分けたのだろう。これまでとひと味違う“大人の走り”に開眼した齋藤の通算勝利数は19回となり、ついに川畑を抜いて単独トップに躍り出た。